Prosaデータセンター障害で、メキシコ全土の決済サービスが停止で混乱
オンライン決済の落とし穴
先週の土曜日にデータセンターの障害により、メキシコ国内の銀行決済サービスの多くが停止し、商品の購入や現金引き出しができなくなる事態が発生しました。
電子取引サービス事業を行うProsa社は、メキシコシティのサンタフェにある同社のデータセンターでの電源設備障害が今回のシステム停止の原因であると報告しています。今回の障害で Banorte、HSBC、Invex、Santander、Scotiabank 、Banjércitoを利用する顧客が影響を受けました 。
キャッシュがクラッシュ
「現在、サンタフェのデータセンターが停止しています。管理部門とITおよびイノベーションチーム全体が、この障害を解決するため最優先で取り組んでいます。」 とProsaの第一報がありました。
サービスの再開までに3時間かかり、その後数時間後にようやく正常状態に戻りました。 The Mazatlan Post メディアはこの状況について次のように説明していました。 「複数の銀行を接続するメインデータセンターの1つの障害であったため、影響範囲は広く、おびただしい数の人や車がスーパーマーケットに押し寄せ、 全国の複数の地域で怒った人々の様子が見受けられました。」
Banco Bilbao Vizcaya Argentaria SAの顧客は、Prosaを利用していなかったため、ATMの使用はできましたが、BBVAカードはPOS端末で拒否されました。
停電はメキシコ政府にとって都合の悪い時に起こります。メキシコ政府は、現金取引を削減し、オンライン決済システムへの移行を進めているところでした。
先週、ブルームバーグは、同国がガソリンの購入と有料道路の通行料の支払いに現金の使用を禁止する法案を検討していると報告していました。来月、中央銀行は”CoDi”のロールアウトの開始を予定しています。CoDiとは、銀行口座は持っていないが、QRコードをスキャンして支払いを処理できる携帯電話を所有している人向けの支払いシステムのことです。
Data Center Dynamics
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