ブリティッシュ・エアウェイズに大規模な障害が発生、サイバー攻撃ではないと発表
航空会社ブリティッシュ・エアウェイズで大規模な障害が発生しています。
SNS上でユーザーが、この障害をロシア・ウクライナ戦争やNvidiaへのハッキングとの関連を推測したため、同社はこの障害がサイバー攻撃でないことを強調しました。しかし障害の原因は未だ判明していません。
ブリティッシュ・エアウェイズは次のような声明を発表しています。「現在調査及び技術的な問題を解決するために懸命に取り組んでいます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。フライトについては運航しており、チェックインも行っています」
しかし、このような声明にもかかわらず、フライトに遅延が発生しています。同社のアプリとウェブサイトはダウンしており、同社の空港でのスクリーン表示にも問題が発生しています。
BAには、乗客に影響を与えた障害の長い歴史があります。
2017年には、IT障害により、7万5000人以上の乗客が影響を受けました。–そのときは、同社のデータセンターの1か所で障害が発生し、サービスがバックアップ施設への移行に失敗しました。BAはデータセンターの運営会社であるCBREを5800万ポンドの損失を理由に提訴しましたが、両社は最終的に法廷で和解し、責任を認めませんでした。
その数カ月後、別のIT障害により、フライトに大幅な遅れが生じる事態が発生しました。
2019年の障害では、84便の少なくとも15,000人の乗客がフライトをキャンセルする事態が起きました。
しかし、航空旅行は相互に接続されたサービス、システム、技術の広範囲なネットワークに依存しており、BAだけでなく、他の航空会社でも同様障害が発生しています。
2017年にはユナイテッド航空が国内線全便を、デルタ航空が “大規模なシステム全体のネットワーク障害 “のため451便を欠航させました。その数カ月後には、オンライン予約プラットフォーム「Amadeus Altea」で15分間のソフトウェアシステム停止が原因で、複数の航空会社に4時間にわたる問題を引き起こしました。その前年には、ベライゾンのデータセンターの障害により、ジェットブルーの航空便の遅延に影響を及ぼしました。
さらに最近では、2019年に、重要なフライトデータを提供するAeroDataがシステム障害を起こし、780便のフライトに遅れが生じました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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