フランスで光ファイバーケーブルが破壊される

夏季オリンピックの華やかな開会式がパリで開催されたわずか数時間後、オリンピックのセーリング競技が開催されるマルセイユの海岸沿いの都市を含む、フランス全土の少なくとも6つの離れた場所で光ファイバーケーブルが破壊されたという報告がありました。SFR、Free、Bouygues Telecomの設備が一夜の攻撃の標的になったと報じられています。

SFRはエロー県、ブーシュ＝デュ＝ローヌ県、オワーズ県、ムーズ県、ドローム県、オード県で攻撃を受け、少なくとも10,000の固定電話顧客に影響を与えました。Freeはまた、マルヌ県とヴォークリューズ県でも発生しました。「妨害行為」と疑われる攻撃は、日曜日と月曜日の間の夜、中央ヨーロッパ標準時の午前1時から3時の間に起こりました。

フランスの4大通信事業者の1つであるSFRの広報担当者のNicolas Chatinは、フランス通信社（AFP）に対し、「破壊行為です。ケーブルの大部分が切断されました。斧かグラインダーを使わなければならないでしょう」と述べました。

Marina Ferrari仏デジタル問題担当国務長官は、X（旧Twitter）への投稿を通じて、「日曜日の夜に行われた破壊行為を確認しました。光ファイバー、固定電話、携帯電話へのアクセスに局所的な影響を及ぼしています 」と述べました。彼女はさらに自らの監督の下、「国防電子通信センターは、通信とサービスが完全に復旧するまで通信事業者と協力しています」と付け加えました。

インターネットの障害状況を追跡しているNetblocksが、複数のインターネットサービスの中断を示すグラフをXに掲載しました。

最初は電車、次はケーブル？

この事件は、フランス全土の高速鉄道網が一夜にして組織的に攻撃されたわずか3日後に発生しました。Le Mondeによると、フランス西部、北部、東部の高速鉄道TGVの主要3路線で発生した襲撃事件では、線路の近くを走り、信号灯やポイントなど運転手の安全情報の伝達を確保する光ファイバーケーブルが切断され、放火されたとのことです。

この襲撃事件は、金曜日の01:00から05:30の間に発生し、週末には80万人もの人々の移動に支障をきたした。フランス国営鉄道会社SNFCのJean-Pierre Farandou代表は、今回のテロを「計画的、計算された、組織的なもの」と呼んだと報じられています。

フランスのGerald Darmanin内務大臣は、極左グループの関与を疑っており、全長28,000キロの高速鉄道網の警備強化のため、50機のドローン、250人の鉄道警備員、1,000人の保守作業員が配備されたとフランス2TVに語りました。この鉄道テロに関連して、月曜日に一人の男が逮捕されました。

鉄道サービスは、月曜日の時点で復旧しています。

W.Media （Deborah Grey 記者）より抄訳・転載