データセンターの停電でInternet Archiveがダウン
7 月 7 日、Internet Archive が運営するデータセンターの一つで起きた停電によるシステム停止が発生しました。
なお、当該データセンターの場所は特定されていません。
Internet Archiveは、デジタルアーカイブへの無料アクセスサービスを提供しています。また、ウェブページのアーカイブサービスWayback Machineの本拠でもあり、ユーザーはこのサービスによって各ウェブサイトがいつ変更・削除されたかを知ることができます。
The Stackが最初に報じたところによると、Internet Archiveは7月7日、X(旧Twitter)に今回の障害についてユーザーに知らせるポストを投稿したということです。
「 申し訳ありませんが、当社のデータセンターのひとつで短時間の停電が発生し、その後環境的な要因が重なり…Wayback Machineがダウンし、Archive. orgも不安定な状態になっています。現在復旧作業を進めています。」
そして7月8日、更新情報が公開されました: 「数時間前の時点では、(いくつかのノードを除いて)復旧しました。すべて順調です」
しかしながら、The Registerの報告によると、The Registerの記者を含む何人かのユーザーが、依然としてサービスに関する問題を抱えているようです。
Internet Archiveは過去にも2024年5月に DDoS 攻撃を受け、同様にユーザーへの問題を引き起こしたことがありましたが、アーカイブやコレクションへの被害はなかったとされています。
2023 年 3 月には、カリフォルニアを拠点とする Internet Archive のデータセンターの一つで停電が発生し、数時間にわたる障害が発生したと DCD は報道しました。これは強風の影響で、スタンフォード大学を含むベイエリアで18万人以上の顧客が停電に見舞われる事態と重なりました。
このプラットフォームはまた、2020年6月1日にニューヨークで起こされた訴訟で著作権侵害で起訴され、現在も米国の大手書籍出版社やレコードレーベルと数年にわたる訴訟の真っただ中にあります。この訴訟では、数百万ドルの損害賠償が求められています。2023年3月、米連邦判事は、Internet Archiveが公開した書籍のデジタル コピーを、同社が貸与する権利はないとし、著作権侵害の有罪判決を言い渡しました。
この訴訟により、Internet Archiveは50万冊の書籍をライブラリーから削除することを余儀なくされることになります。
この訴訟は現在、第二巡回区連邦控訴裁判所に控訴中の段階です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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