フランスのMaxnodデータセンターが全焼、UPSシステムの故障とみられる
データが失われたかどうかは不明だが、施設は崩壊した模様
フランスのMaxnod社が運営するデータセンターが火災に見舞われ、施設が停止し、そのインフラに深刻なダメージを及ぼした事故が発生しました。
死傷者や負傷者の報告はありません。
地元政府Ainによると、Saint-Trivier-sur-Moignansで起きたこの火災は、約81人の消防士と49台の車両が動員され、かなりの人員を必要としたと報道しています。
フリーランスのネットワークエンジニアで、通信事業者団体MilkyWanの会長であるHugues Voiturier氏は、現地時間の午前11時頃、データセンターにいたところ、火災が発生したと話しています。
「ああ、Maxnod Datacenterが火事だ、太陽光発電パネルのバッテリールームから火が上がっている」と彼はTwitter でこうツイートしています。「火災は制御不能だ。影響を受けたすべての人に幸運を」
その後のメッセージで、彼はこう述べています。 「データセンターで光ファイバーケーブルが燃えて、あまりいい匂いがしない。マシンルームは概ね火災を免れたように見えたが、すすと水で覆われていた」
一部のラックが損傷しているように見えますが、Voiturier氏はまだ無傷のMilkyWanサーバーの写真を共有しました。「ギア(機器)は少し汚れているが、大丈夫だろう」
800 ㎡ほどのデータセンターは Maxnod 社の唯一の施設であり、同社のウェブサイトは現在オフラインになっています。DCDは、同社の声明を得ることができませんでしたが、Voiturier氏に連絡を取り、より詳しい情報を得ることができました。
データセンターがダウンし、光ファイバーケーブルが損傷したことで、地域のFTTH加入者を含め、いくつかの障害が報告されています。
データセンターの火災は業界を悩ませ続け、甚大な被害や人命の損失さえももたらしています。
最も顕著な事故も同じくフランスの、ストラスブールにあるOVHcloudのデータセンターが焼失したものです。OVHは同一データセンター内にバックアップサーバーを保管しており、残骸から発見できたドライブの一部を誤って消去してしまったことが明らかになり、同社は現在もこの事件の後処理に当たっています。
韓国では、リチウムイオン電池の火災が原因でカカオトークが停止し、韓国国内が大混乱に陥ったほか、エクイニクスのデータセンターでは電源室の問題で小火災が発生するなどの事件がありました。
また2021年には、インドネシア・ジャカルタのCyber 1データセンターで火災が発生し、2名が死亡する事故が発生しました。この事故の原因は明かされることはありませんでした。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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