リンカーンのデータセンターで火災、ネブラスカ州南東部の911サービスがダウン

9月2日土曜日夜、ネブラスカ州リンカーンのデータセンターで火災が発生し、同州南東部の911サービスがダウンする事故が発生しました。

問題のデータセンターはリンカーンにあるWindstreamの施設だと報じられています。

データセンターで発生した火災により、変圧器がショートして爆発し、2つのメインスイッチの電源がダウンした模様です。その後、施設のバックアップ発電機が作動したものの、間もなくそれも故障しました。そこでデータセンターはバックアップ用バッテリーに頼ることになりました。

Windstream 社によると、バッテリーの電力が不足し続けたため、ゲージ、オトエ、サンダース、アダムズの各郡の911サービスに接続を供給していたスイッチのひとつを停止したとのことです。さらに、バトラー郡、キャス郡、クレイ郡、フィルモア郡、ジェファーソン郡、ジョンソン郡、ランカスター郡、ナコルズ郡、ポーニー郡、リチャードソン郡、サライン郡、スワード郡、セイヤー郡、ヨーク郡も影響を受けた可能性があります。

Lincoln Fire and Rescueによると、火災の原因は電気設備への漏水によるものであるといいます。DCDはWindstream社にコメントを求めています。

日曜朝の時点では、911サービスは復旧し稼動を再開しました。

「我々は地元の911センターと緊密に連携しています。今回の911サービスの中断に至った原因を調査し、利用可能なバックアップシステムと今後の問題を軽減するための解決策を特定することに全力を注ぎます 」と州911局のDavid Sankey局長は述べています。

今回の障害は、ネブラスカ州が州全体で911サービスの混乱が発生した数日後に発生しました。8月31日(木)、Lumen社はオマハのネットワークで光ファイバーが切断され、障害が発生したことを報告しました。ネブラスカ州公共サービス委員会(PSC)によると、州内の複数の911センターが影響を受けたとのことでした。

「障害の影響を受けた911センターの迅速な対応と、緊急サービスに連絡するための代替手段を用意してくれたことに感謝したい」とPSC州911局のDavid Sankey局長は述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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