Rackspaceのランサムウェアによる停止が1週間に達し、集団訴訟が提起される

しかも、Hosted Exchangeの再開時期は未だに不明

Rackspace Hosted Exchangeの停止問題は依然として解決していませんが、その一方で訴訟の動きが始まっています。

カリフォルニアに拠点を置くCole & Van Note社は、1週間前に始まった電子メール障害に関して、Rackspace Technology社を相手に集団訴訟を起こす構えであると発表しました。

Rackspace社は今週、この障害がランサムウェア攻撃によるものであることを認めましたが、どれだけのデータが失われたのか、その詳細についてはまだ明らかにされていません。

同社は、データの返還を求めてハッカーに金を支払うかどうか、また、いつサービスが再開されるかの見通しについても明言していません。

「Rackspaceは何日も不透明なアップデートを繰り返し、さらに顧客支援なしにランサムウェアの事象を認めたことは言語道断だ」と、この訴訟の主任弁護士であるScott Cole氏は述べています。

「この国では毎年何百件ものデータ漏洩が発生しているにもかかわらず、私はRackspaceのホスティング環境に1年以上前から脆弱性があるという報告を受けている。そのことと、バックアップ手順が不十分であると思われることが、今回のような訴訟が重要である理由だ」

同社は金銭的な賠償と、Rackspaceが今後十分なセキュリティプロトコルの導入・維持を約束することを求めています。

Rackspaceは現在、顧客をMicrosoft 365に移行さ せようと試みています。同社は、今回の攻撃に関する調査は “初期段階 “であると述べています。

この事件を受けて、同社の時価総額は今週、約10億ドルから約6億7000万ドルへと下落しました。ちなみに同社の昨年の時価総額は50億ドル以上に達していました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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