英国ドンカスターで発生した10日間の通信障害、原因はネズミと判明

ネズミが光ファイバーケーブルを食い荒らす

イングランドのドンカスター市内にあるAskern(アスカーン)で、Openreachの顧客が10日間にわたる通信障害に見舞われた原因は、ネズミのせいだと言われています。

この通信障害は今週、元労働党党首でドンカスター・ノース選出の議員であるEd Milibandによって公に報告されました。

ISP Reviewによると、ネズミがOpenreachのケーブル1本をかじったことで、アスカーンのおよそ100軒の家屋が通信障害に見舞われました。

同氏はソーシャルメディアへの投稿で、次のように述べました。「アスカーンの多くの皆さんが、10日以上もブロードバンドを利用できない状況にあることを承知しています。現在の状況について最新情報をお知らせしたいと思います。」

「Openreachに連絡したところ、この問題はネズミによるケーブルの損傷が原因であると説明がありました。同社の技術者が修理に向かったところ、地下のダクトが崩壊していることが判明し、掘削して交換する必要がありました。」

同氏は、ダクトはすでに交換済みであり、Openreachは新しいケーブルを敷設し、今夜(12月2日)にはサービスが復旧する予定であると付け加えました。

また同氏は、影響を受けた顧客へのOpenreachの情報提供不足を批判しました。

Openreachは現在、英国全土で光ファイバーネットワークの構築を進めており、2026年12月末までに2,500万軒への提供を目指しています。これまでに2,000万軒をカバー済みです。

ネズミによるOpenreachの障害は、今回が初めてではありません。2023年には、ハートフォードシャーでブロードバンドケーブルをかじったことが原因で障害が発生しました。

また、2021年には、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で起きたTelusの通信障害の原因も大発生したネズミでした。

さらにカナダでは、ビーバーがブリティッシュコロンビア州で小川近くのTelusの光ファイバーケーブルをかじり、ダムの材料として使用したため、900人の顧客がインターネットを利用できなくなる事態もありました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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