スヴァールバル諸島のケーブル損傷は「外部からの影響」によるものだが、警察側は故意ではないと推定

ノルウェーの警察によると、スヴァールバル海底ケーブルの損傷は人為的なものである可能性が高いが、意図的なものではないとのこと。

トロムス警察の弁護士ロニー・ヨルゲンセン(Ronny Jørgensen)はBergens Tidendeに対し、ケーブルの損傷は自然現象ではなく「外部からの影響」によるものであると述べました。詳細は共有されていません。

また同氏はNRKに対し、ケーブルの損傷が意図的な行為であることを示すような調査結果はまだ得られていないと述べています。

先月、 スヴァールバル ・ファイバーケーブルを所有・管理する通産省管轄のSpace Norway社は、同島を結ぶ2本のケーブルのうち1本が電力障害で不通になったと報告しました。

同社によるとロングイェールビエンから130~230kmの地点で、ケーブルが水深約300mから約2,700mに移行するエリアで電源に障害が発生しているとのことです。ファイバー自体にはダメージはなく、統合電源にダメージがあるようです。

スヴァールバル は世界最北の定住人口を擁する集落で、1,400km近いケーブルシステムで結ばれており、2線で構成されていますが、そのうちの1線が損傷しているとのことです。2本目は5〜10kmほど離れたところをほぼ平行に走っており完全に稼働していますが、これ以上問題が発生した場合の冗長性はありません。

スヴァールバル諸島の自治体船Polarsysselが、ケーブルの破断地点に無人水中ビークルを派遣し、損傷状況を調査しています。

Space Norwayは1月19日の更新で、ケーブルの分路故障により一部の信号中継器の電源が失われたため、損傷したケーブルに代替電源を供給する回避策( スヴァールバル から本土へではなく本土から)を実施し、電力の冗長性を回復させたと発表しました。

「これにより、おそらく2022年2月に行われるであろうケーブルの最終修理までの運用リスクを最小限に抑えることができます」と同社は述べています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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