オーストラリアのカジノ施設がシステムアップグレード後にダウン
スロットマシンとゲームが数日間オフラインに
オーストラリアのカジノ運営会社Star Entertainment Groupは、システムアップグレード後に3日間にわたるシステム停止に見舞われました。
The Registerが報じたところによると、この障害は計画的なアップグレードの後に発生したものであるということです。
この件に関して、Star社は投資家向け文書の中で次のように述べています。 「キャッシュレスゲーム導入に向けたThe Starのシステムに対する計画的なアップグレードの後、アップグレード後の試験で判明したシステムパフォーマンスの問題でシステムの一部が停止したため、この問題が解決されるまで、2024年7月13日午後10時以降、The Starの3店舗それぞれにおいて、すべての電子ゲーム機と電子テーブルゲームの電源を落とすことを決定しました」
「システムパフォーマンスの問題」についての詳細な説明はまだなされていません。DCDはStarに問い合わせを行なっています。
今回のシステム停止は自主的なものであり、規制を遵守するために必要なものであったはずですが、すべての問題が解決されたのは7月17日のことでした。
Star 社の規制遵守に関する懸念は、同社が規制当局の調査の対象となった数年間の混乱に続くものです。2024年5月、同社はニューサウスウェールズ州でカジノ免許保有にふさわしくないと判断されました。
The Registerは以前、ソフトウェアの欠陥により、Starがシドニーで320万豪ドル(約205万ドル)の現金を失っていたことを報じていました。
本稿執筆時点のStar Entertainment Groupのウェブサイトには、こんなバナーが掲載されています:「わたしたちは営業中です。グローバルな障害後、すべての施設でオペレーションは正常に復旧しました」とあり、同社は7月18日のMicrosoft AzureとCrowdStrikeの障害にも影響を受けていたことを示唆しています。
Star社はゴールドコースト、シドニー、ブリスベンで3つのカジノを運営しています。
2023年9月、MGM Resortsは、サイバー攻撃を受け、同社のITシステムが影響を受け、スロットマシン、ホテルの客室キーシステム、同社のウェブサイトがダウンする事態に見舞われました。
MGMは2019年にも、同社の顧客情報(氏名、住所、パスポート番号など)1,060万件がハッカーに盗まれるサイバー被害に見舞われています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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