Cloudflare、米国で小規模なネットワーク障害が発生

Fastlyだけに注目してはいけない

Webインフラストラクチャ事業を展開するCloudflare(クラウドフレア)で、6月11日(金)にシカゴとロサンゼルスで1時間以上にわたりエラーの上昇が発生しました。

この障害は、UTC16:17頃(日本時間 翌0:17)から、DiscordやShopifyなど、複数の顧客に影響を与えました。

「現在、多くの顧客に影響を与える可能性のある問題を把握し、調査を行っている」とCloudflareは障害発生当時にコメントしていました。その6分後に問題を特定し、さらにその43分後に修正プログラムを発行し、そしてその27分後に障害は復旧したと発表しました。

同社は何が問題であったのかについて詳しく説明していません。昨年7月、同社はDNSの大規模障害に見舞われ、Feedly、Tumblr、Discord、League of Legendsなどが停止しました。

ちなみに同社は、2019年6月と7月にも2件の大規模障害を起こしています。

「私たちは、より良いインターネットの構築を支援するという使命を持ってCloudflareを立ち上げたが、今朝、それに応えられなかった」 CloudflareのCEOであるMatthew Prince氏は、2019年の2度目の障害が起きた後、DCDにこのように語っていました。

「その責任は私にある。だから、これは残念なことであり、辛いことであると思っている」

Cloudflareだけではありません。今月、CDNで競合するFastlyがダウンし、数時間にわたってインターネットの大部分を巻き込みました。同社は、顧客が行った設定変更が原因で障害が発生したと報告しており、その後修正パッチが配布されています。

障害発生後、ウェブの安定性にFastlyの事業がいかに重要であるかが投資家に理解され、同社の株価は急上昇しました。Cloudflareの株価は、今回の小規模な障害による変動はありませんでしたが、現在、史上最高値を更新しています。

Data Center Dynamics

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