Vocusのオーストラリア・シンガポール間ケーブル、「困難な水深の複数の場所」で断線

修復には時間を要する見込み

オーストラリア・シンガポール間ケーブルが複数箇所で断線していると思われると、運営会社のVocus Communicationsが発表しました。

この問題は、8月1日（日）オーストラリア東部標準時08:39に発生し、同社は当初、単一の断線と考えられ早急に修復したいと述べていました。

しかし現在では、特に影響を受けた地域の周辺状況を考慮すると、処理に時間がかかる可能性があると警告しています。

同社は声明で以下のように述べています。「さらなる調査を行った結果、Vocusの現場技術者と海底ケーブル保守パートナーは現在、複数の場所でケーブルが損傷しており、発生現場の深さのために修復に時間を要する可能性があると考えています。

また今後数日間に予測される天候や波のために、予定していた遠隔操作型無人潜水機（ROV）の発動や、重要なインフラに近接して作業を行う際の視認性にも問題が生じる可能性があります。」

破損箇所はパースのケーブル陸揚げ局から約18kmの地点にあります。なお、クリスマス島、ジャカルタ、シンガポールを経由するケーブルの残りの部分は引き続き運用されています。

オーストラリアからシンガポールに接続しているユーザーは、他のケーブルに迂回しているため、若干のレイテンシが発生する可能性がありますが、Vocus社では月曜日から大幅に短縮することができたと話しています。

なお、8月6日17:00（豪州東部標準時）までに、さらに最新情報を提供する予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。