シスコ、インドにWebExインフラ用データセンターを展開

シスコは、コミュニケーションとコラボレーションを提供するWebexのインフラをホスティングする専用のデータセンターをインドに新たに展開しました。

同社は今週、現地プレスに対し、専用のデータセンターを含む、インドのWebex専用インフラに投資したことを明らかにしました。尚インドは、シスコにとって米国に次いで利用率の高い市場です。

尚、所在地や同社がコロケーション施設を使っているかなどの詳細については明らかにされていません。

「私たちの目標は、2030年までにインドで予想されるデジタルワーカー数の3倍の増加に対して、より包括的なワークエクスペリエンスを創出することです。これを正しく行えば、地理的な境界や社会経済的な背景、言語に関係なく、競争の場を均等にし、新たな機会を生み出すことができるでしょう」シスコAPJC社長のDave West氏はこのように述べています。

シスコは、このデータセンターは顧客にサービスを提供し、シスコの成長を実現し、より優れたユーザー体験を提供し、そしてWebex Suite全体でより優れたセキュリティと管理を実現できるようになると述べています。

現地専用のWebexインフラは、運用コストの削減、技術面の効率の向上、そしてシスコがインド特有の価格を顧客に提供することを可能にします。シスコは今回、従来1,000ルピー以上であった価格設定を、1ユーザーあたり550ルピーに引き下げました。

「これは、大規模かつ高速なハイブリッド・ワークを実現するための我々の努力における重要なマイルストーンです。より多くの企業がハイブリッド化を進める中、安全で適応性の高いハイブリッドワークソリューションへの需要は高まるでしょう。今回の投資により、2025年までにインドで2億5000万米ドル以上に達すると予想される成長市場を獲得することを目指します。インド専用のWebexインフラストラクチャにより、私たちはより高いパフォーマンスをより低コストでお客様に提供し、ハイブリッドワークの未来への移行を成功に導くことができます」と、Cisco India & SAARC社長のDaisy Chittilapillyは語っています。

シスコは5月に、同社の認証サービスであるDuoのインフラをホスティングするための新データセンターをインドに開設すると発表しました。同社はこれまでにも、オーストラリア、シンガポール、日本をDuoのホスティング拠点として発表しています。

シスコのUmbrellaセキュリティ・サービスは現在、エクイニクス、デジタル・リアルティ、CoreSiteなど数多くのコロケーション施設でホスティングされています。インドでは、UmbrellaはSTT Mumbai 3でホスティングされています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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