Alibabaがクラウド上で独自のAI推論チップを提供
Alibaba は、Apsara Computing Conferenceにて、自社の研究ユニットPintougeにより開発されたAI推論チップを発表しました。
Hanguang 800は現在、電子商取引サービスで内部的に使用されていますが、同社は今後Alibaba Cloud上でチップを利用できるようにする予定です。
Alibaba製チップ推し
Alibaba GroupのCTO兼Alibaba Cloud Intelligenceの社長であるJeff Zhang氏は次のように述べています。「Hanguang 800の発売は、次世代テクノロジーの追求における重要なステップであり、コンピューティング能力の向上は我々の既存ビジネスと新規ビジネス双方を推進し、同時にエネルギー効率も向上させます。」
「近い将来、 いつでもどこでも我々のクラウドビジネスを通じてより高度なコンピューティング環境を提供できるようにし、顧客への利便性を向上させる予定です。」
チップの処理能力についてはほとんど明らかにされていませんが、Alibabaは、シングルチップではピークパフォーマンスで毎秒78,563回の推論(IPS)が可能であり、Resnet-50推論テスト中に500 IPS / Wの効率性を主張しています 。
T-Headとしても知られるPintougeは、Alibabaの内部およびクラウドで使用する他のプロセッサを開発しています。 今年の初め、同社はオープンソースの命令セットアーキテクチャ RISC-V に基づく IoT プロセッサであるXuanTie 910を発表しました。 Alibabaは、チップメーカーに完全なIPのライセンスを供与し、同社に新しい収益源を提供することを計画しています。 また、 GitHub で製品の関連コードの一部をリリースして、アーキテクチャの範囲を拡大するのに役立てると述べていました。
Alibabaは、米国からの経済制裁の中で、海外の半導体メーカーへの依存から脱却しようとしています。 ブルームバーグによると、中国は現在生産量の約3倍のチップを輸入しており、石油よりも半導体により多くの投資を行っていると報告しています。
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