QualcommがArmサーバCPUスタートアップNuviaを14億ドルで買収

半導体及びワイヤレスネットワーク大手 Qualcomm(クアルコム)は、ArmチップメーカーのNuvia(ヌビア)の14億ドルでの買収に合意しました。

同社は2018年に数人の元Apple幹部によりサーバ市場をターゲットに設立されましたが、Qualcommはモバイル、IoT、ネットワーク製品で同社の技術を使いたいと考えています。

データセンター市場の先を見据えて

クアルコムのCTO Jim Thompson氏は、「高性能かつ低電力のプロセッサや高度に統合された複雑なSoC(System-on-a-chip)の製造は我々のDNAの一部である」と述べています。

「Nuviaの高性能設計に対する深い理解を加え、Nuvia CPUをSnapdragonと統合することで、業界をリードするグラフィックスとAIとともに、コンピューティングパフォーマンスを新たなレベルに引き上げ、様々な業界にサービスを提供する製品への新機能の追加を推進していく」  

– shutterstock

Nuviaの共同創設者であるGerard Williams III氏、Manu Gulati氏、John Bruno氏、およびその社員はQualcommに移籍します。尚、共同創設者の3名はApple在籍時にiPhoneとiPad向けのApple Aシリーズチップを含むイニシアチブを主導していました。

2019年の後半に、AppleはGerard Williams III氏を訴え、自身の高いポジションを「悪用」して自分の会社で「密かに」仕事を行っていたと主張しました。一方Williams氏は、Appleは新しいテクノロジーの創造を窒息させようとしていると反論しました。審理前の公聴会では、Appleが2つの申し立てに勝訴し、一方Williams氏は1つの申し立てに勝訴しました。訴訟はまだ進行中であり、審理日は設定されていません。

「CPUパフォーマンスのリーダーシップは、コンピューティングイノベーションの次の時代を定義し、実現する上で重要となる」と本日、NuviaのCEO Williams氏は述べました。

「NuviaとQualcommの統合で、業界最高のエンジニアリングの才能、テクノロジー、リソースを結集し、業界の基準を設定する新たなクラスの HPC プラットフォームを作っていく。この先の好機にこれ以上興奮できることはない 」

ウィリアムズ氏はArmでも10年間過ごしました。Qualcommが主にArmから直接チップコアのライセンスを取得する中、NuviaのチップコアもArmの基盤となるアーキテクチャを使用していますが、カスタム設計となっています。

今後Nuviaコアに移行すると、ライセンスコストが削減され、そしてArmが競合のNvidiaに買収されるため、Armテクノロジーの利用をより細かくコントロールできるようになると見られています。

Nuviaは当初2022年からデータセンター市場への参入を計画していましたが 、そのサーバロードマップにどのような影響を与えるかは不明です。Qualcommは以前、評判の高かったCentriq 2400でArmサーバ市場に参入しようとしていましたが、Broadcomによる敵対的買収の阻止や、最大顧客であるAppleとの法廷闘争による費用がかさみ、2018年末にArm部門は解雇されてしまいました 。

しかし、それ以降、 AWSAmpereBambooなどが参入し、Armサーバ市場に大幅な成長を遂げ、そして現在より多くのArmハードウェアが提供されています。Microsoftも自社独自のArmチップの開発を進めており、QualcommのCentriq 2400の元スタッフの採用も行っています。

MicrosoftのチーフプロダクトオフィサーであるPanos Panay氏は、「NuviaのQualcommチームへの合流に興奮している」と述べています。

「 Qualcommとのパートナーシップは、常に当社の製品に素晴らしい体験を提供することである。今後、Windowsエコシステム全体でユーザに力を与える素晴らしい機会が生まれるだろう」

Data Center Dynamics

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