ルネサスがPCB設計ソフトウェアのリーダーAltium社を59億ドルで買収

日本のチップメーカー、ルネサスエレクトロニクスがプリント基板(PCB)企業のAltium社を59億ドルで買収しました。

1985年に設立され、オーストラリアを拠点とするAltiumは、プリント基板設計のための自動化ソフトウェアを提供している。この買収は、株主と規制当局の承認を経て、2024年後半に完了する予定です。

Altiumは、トヨタや日産自動車などの自動車会社向けチップを製造するルネサスにとって3件目の数十億ドル規模の買収となります。

2016年、同社はチップメーカーの Intersil を32億ドルで買収し、2018年には  Integrated Device Technology  を67億ドルで、そして2021年には Dialog Semiconductor を59億ドルで買収しています。

Altium 社の買収を発表する1カ月前の2024年1月、ルネサスは米国のパワー半導体企業 Transphorm Technology 社を3億3,900万ドルで買収することで合意したと発表しました。

「 技術の進歩に伴い、電子機器やシステムの設計と統合はますます複雑化しています。現在の電子機器やシステムの設計フローは、部品の選択と評価、シミュレーションからプリント基板(PCB)の物理設計まで、複数の設計ステップに多くの関係者が携わる複雑で反復的なプロセスとなっています。設計者は、機能的であるだけでなく、効率的で費用対効果に優れたシステムを、短い開発サイクルで設計することが求められています。 」

ルネサスは、2010年にNECのチップ部門がルネサステクノロジと合併して設立されました。ルネサステクノロジは、日立製作所と三菱電機のチップ事業の合併から生まれた会社です。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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