
AMDが商務省の承認を受け、中国へのInstinct MI308チップの出荷を再開
NvidiaのH20チップが、中国へ輸出許可された報道に続く
AMDは、商務省がInstinct MI308チップの輸出ライセンスについて審査を開始するとしたことを受け、同製品の中国への出荷を再開する計画です。
この発表は、Nvidiaによる同様の動きに続くものです。Nvidiaは7月14日、米国政府から必要なライセンスが承認される見込みで、中国へのH20チップの出荷を間もなく開始すると発表しています。
オンラインで最初に流れ、その後DCDが確認した発表によると、AMDはライセンスが承認され次第、出荷を再開する計画だとのことです。さらに「トランプ政権が貿易交渉の進展と米国AIリーダーシップへのコミットメントを示したことに賛同する」と述べています。
NVIDIAのH20チップ同様、AMDのMI308チップは、バイデン政権時代のAI拡散規則の撤回後にトランプ政権によって特に制限されました。この規則は、米国政府が定める階層システムに基づき、各国がAIチップとAIモデルウェイトへのアクセスを制限するものでした。
この規制は、導入当初から企業から広範な批判を浴びました。Nvidiaは公にこのルールを「誤った方向性」と批判し、世界的なイノベーションと経済成長を阻害する可能性があると指摘しました。その後、規制は5月15日に商務省によって正式に撤回されました。
AMDの2025年第2四半期決算説明会で、CEOのLisa Suは、同社が「ダイナミックなマクロ経済環境と規制環境からの逆風」に直面していると述べ、その一例として中国へのMI308チップの輸出規制を挙げました。しかしそれと同時に、同氏は当時より、「当社のリーダーシップ製品ポートフォリオからの強力な追い風により、これらの不確実性が相殺される」と自信を示していました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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