OpenAI サム・アルトマンが支援するニューロモルフィックチップ企業Rain AIから5100万ドルのチップ購入を約束

OpenAIは2019年、チップスタートアップのRain AIからAIチップに5,100万ドルを費やす旨の趣意書に署名しました。

Wiredによると、CEOのサム・アルトマン氏は個人的に100万ドル以上を投資しており、ニューロモルフィック処理ユニットに取り組んでいると報じています。

OpenAIは、チップが入手可能になり次第5,100万ドルを投じ、Rain社は投資家に対し、早ければ来年10月にも最初のチップを出荷する予定だと説明しています。

サム・アルトマン氏は、この取引を行なっていた当時はOpenAIのCEOでしたが、今年11月、開示されていないコミュニケーション上の問題を理由に取締役会により解任され、さらに数日後、多くのスタッフが退職する危機にさらされたため、再びCEOに復帰しました。

アルトマン氏はシリコンバレー各所でいくつかの投資を行っており、その多くはスタートアップのインキュベーターであるY Combinatorを率いていた頃にさかのぼります。同インキュベーターはRainの支援者でもあります。

OpenAIのCEOはまた、自らの半導体ベンチャー向けに数十億ドルの資金調達を試みており、一方OpenAIは独自のチップ事業の立ち上げを検討しています。

ちなみにDCDは先月、OpenAIがGoogleのAIチップTPUの元リーダーをハードウェア責任者として採用したと報じました。

一方Rainは、ニューロモルフィック原理に基づくデジタルインメモリ・コンピュート・チップを開発していると述べています。

米国政府が国家安全保障上の懸念から、サウジアラビア系ファンドのProsperity7 Venturesに同社株の売却を迫ったことを受け、先月同社の首脳陣が刷新されました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。