半導体不足でルノーサムスン自動車が釜山工場を一時停止
ルノーの韓国法人ルノーサムスン自動車は、半導体部品の不足により、釜山工場を一時的に停止したと発表しました。
ルノーサムスン自動車は現在、小型SUV「XM3」の生産・輸出に力を入れています。6月には、インテル社のパット・ゲルシンガーCEOが半導体が不足し、自動車から家電まで多くの産業が打撃を受けると予測していました。
最近では、サムスンの副会長兼デバイスソリューション部門長のキム・ギナムが次のように述べています。「半導体業界全体が分水嶺に直面しており、今こそ長期的な戦略と投資のための計画を描くべき時である。」
チップ不足への対応
世界的に見るとCOVID-19パンデミックで世界中の企業がデジタルを導入したことで需要が急激に急増し、半導体が不足しています。しかし半導体工場がロックダウンや規制の影響を受けたことで需要の増加に追いついていないのが現状です。
これに伴い、韓国政府はチップメーカーへの税制優遇措置を強化し、法律を改正する予定です。
韓国貿易産業資源部によると、税制優遇措置の拡大と規制の緩和に関する法案を9月までに国会に提出するといいます。提案されている法案ではチップ製造への支出を促進するために、税控除率を従来の30%から40%に引き上げています。
韓国はメモリーチップと非メモリーチップの両方で世界的な大国になるというビジョンを掲げています。既にメモリーチップでは世界をリードしていますが、非メモリー分野では遅れをとっています。
全国の輸出の中で半導体が占める割合は約20%。テクノロジーの巨人サムスンとSKハイニックスは、それぞれ1,510億ドル(170兆ウォン)と970億ドル(109兆ウォン)を投じて、既存のチップ製造施設を拡張する予定です。
同様に、ニューヨーク証券取引所に上場しているマグナチップ・セミコンダクターは、14億ドルの買収資金から5,000億ウォン(4億4,100万ドル)以上を投じて、2025年までに韓国での研究開発と施設のアップグレードを行う予定です。
韓国は、チップの年間出荷額を2020年の992億ドルから2030年には2,000億ドルへと倍増させることを目指しています。
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