Equinixがシンガポールのデータセンター向けグリーンボンドで5億シンガポールドル調達

シンガポールにおける効率化の取り組みを支援

Equinixは、シンガポールのデータセンターの効率改善資金を調達するため、5億シンガポールドル(3億7,500万米ドル)のグリーンボンドを発行しました。

同社によると、シンガポール市場への参入は米国企業としては5年ぶりで、今回の債券発行で得た資金を「持続可能性への長年のコミットメントを推進し、ポートフォリオの運用効率を高める」ために活用するとのことです。

債券の償還期限は2030年です。3月13日の公募完了により、全世界で合計73億米ドルのグリーンボンドを発行しました。

Equinixのシンガポール担当マネージングディレクターであるYee May Leongは、次のように述べています。「AIの導入が加速する中、データセンターにおけるエネルギー効率の向上と、最新のサステナビリティイノベーションの統合はますます重要になっています。シンガポールで初めてグリーンボンドを発行したことは、エネルギー効率の高いインフラを設計・構築し、二酸化炭素排出量を削減するという当社の取り組みを強調するものです。」

「Equinixは、常にシンガポールの国家AI戦略とグリーンプラン2030の強力な推進者であり、今回のマイルストーンは、活気あるAI市場を通じて、国のAIビジョンを責任を持って持続可能な形で推進する、当社の取り組みを強化するものです。」

発表によると、同債券の資金源となるプロジェクトには、グリーンビルディングの開発、再生可能エネルギーの革新、高度なエネルギー効率化、省資源、最先端の脱炭素ソリューションなどが含まれます。

Equinixは、シンガポールに5つのInternational Business Exchange(IBX)データセンターを有しており、2024年11月には、6つ目となる20MWの施設の建設に着手しました。同国は2019年以降、データセンターのモラトリアム下にありましたが、現在は規則が緩和されており、同社は2023年に電力へのアクセスを与えられた4社のうちの1社で、最新の開発が可能になりました。

同社が最後にグリーンボンドを発行したのは2024年12月で、欧州での事業展開のために11.5億ユーロ(12億ドル)を調達しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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