GoogleがスペインのExus Renewablesと35MWの風力PPA締結

2025年に締結した3件目のPPA

Googleは、スペインにおける風力発電の供給に関して、Exus Renewables（Exus）と10年間の電力購入契約（PPA）を締結しました。

この契約に基づき、Exusはスペイン北部のカスカンテにある51MWの風力発電所から、35MWの再生可能電力をGoogleのスペイン事業に供給します。

両社は声明で、このPPAはGoogleの持続可能性に関する幅広い野望をサポートすると同時に、Exusが 「独立系発電事業者（IPP）のリーディングカンパニーとなり、ヨーロッパ全域のデータセンターにクリーンエネルギーを供給するプロバイダーへと移行する 」ことを可能にすると述べました。

Exusによると、カスカンテの風力発電所は、年間136GWh以上のクリーン電力を発電し、毎年17,000トン近いCO2の排出を削減すると予測されているとのことです。

この契約は、GoogleとLevelTen EnergyがクリーンエネルギーPPAの調達と、実行の効率を向上させるために共同開発したLEAP（LevelTen Energy’s Accelerated Process）を通じて進められました。

Googleのエネルギー コマーシャルストラクチャリング担当ディレクターであるWill Conklingは、次のように述べています。「2030年までに毎日、毎時間、クリーンエネルギーで運営するという目標を達成するため、私たちは常に、安価で信頼性の高いクリーンな電力をグリッドに供給することを加速する機会を探しています。私たちのスケーラブルな調達アプローチにより、Exusと効率的に協力することができ、スペインにおける24時間365日のカーボンフリーエネルギーの進展をサポートすることができました。」

ExusとのPPAは、2025年に署名した3件目のPPAです。2025年1月、2つの契約を締結し、1つはオクラホマ州で開発中の724MWの太陽光発電プロジェクトからのエネルギー供給に関するLeeward Energyとの契約、もう1つはバージニア州ボテトート郡にある、79.3MWのRocky Forge Windプロジェクトの全容量をApex Clean Energyと締結しました。

スペインは、国家エネルギー気候計画（NECP）に基づき、2030年までに再生可能エネルギーによる電力を81％にすることを約束しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。