ドバイのMoro Hubが世界最大の太陽光発電データセンターのギネス世界記録認定

床面積で測定の結果

ドバイのMoro Hubがギネス世界記録で正式に世界最大の太陽光発電データセンターとなりました。

この100MWのデータセンターは、Dubai Electricity and Water Authority(DEWA)が所有し、DEWAの太陽光発電所に設置されており、すべての電力を供給することになります。ギネスは11月2日、その物理的な広さに基づいて賞を授与しました。床面積は16,031.925平方メートル(172,566平方フィート)。

「The largest solar-powered data centers is and was achieved by Data Hub Integrated Solutions MORO L.L.C (UAE), in Dubai, UAE on 2 November 2022」(最大の太陽光発電データセンターは2022年11月2日にアラブ首長国連邦のドバイにあるデータハブ統合ソリューションMORO L.L.C (UAE) によって達成されました)と、受賞ページの簡単な引用文には書かれています。

この施設が実際に運用しているかどうかは不明です。昨年5月の発表後、2021年12月にプロジェクトが開始されました。この施設は、DEWAのデジタル部門「Digital DEWA」の子会社であるMoro Hubが運営し、Huaweiが建設しています。

この施設は、ドバイの南東にあるDEWAの3,000MWのMohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Parkから電力を得る予定です。Moro Hubは、信頼性に関してUptime Tier III認証を取得することを発表しています。

このデータセンターは、ドバイにキャパシティを置きたいグローバルなハイパースケーラーを対象としており、2020年10月に開始したドバイマリーナ内の3,402平方メートル(36,600平方フィート)、8.8MW Tier III認証のデータセンターに続くMoro Hubの2番目の太陽光発電設備となります。

着工にあたり、DEWAのMD&CEOであるSaeed Mohammed Al Tayerは次のように述べています。「中東・アフリカ最大のグリーンデータセンターの着工は、2050年までにエネルギーの100%をクリーンエネルギー源から供給する「ドバイ・クリーンエネルギー戦略2050」と「ドバイ・ネットゼロエミッション戦略2050」の目標達成と、2030年までに電力と水の需要を30%削減する「ドバイ需要サイドマネジメント戦略」の達成に向けて正しい道を歩んでいることを確認するものです」

Moro Hub施設は、太陽光発電を利用した最大のデータセンターの記録を持つ最初の施設となるようです。物理的な大きさだけで記録を決めると、栄光を求める競合他社が、より大きな建物の中に、より小さな容量の太陽光発電データセンターを建設して賞を奪う可能性があるため、Moroの立場は脆弱になる可能性があります。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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