AirTrunk がマレーシアで30MWの太陽光発電PPAに調印
ib Vogt太陽光発電所からエネルギーを調達
APACのデータセンター企業AirTrunk社は、マレーシアで再生可能エネルギーを調達するための電力購入契約(PPA)を締結しました。
同社は今週、マレーシアのCorporate Green Power Programme(CGPP)の下、再生可能エネルギー開発業者ib vogtと仮想PPA(vPPA)を締結したと発表しました。
CGPPは、Suruhanjaya Tenaga(マレーシアエネルギー委員会)のイニシアティブで、企業がvPPAを締結し、マレーシアの再生可能エネルギープロジェクトに参加することを可能にするものです。
同プログラムには80万kWの太陽光発電容量枠が割り当てられており、デベロッパーはオフテーカーを確保した上で最大30万kWの容量を申請することができます。
AirTrunkは、ib vogtがCGPPの下で現在開発中の29.99MWの太陽光発電所の出力を調達します。建設開始は2024年半ばを予定しています。
AirTrunkのCTOであるDamien Spillaneは、次のように述べています。「マレーシア初のデータセンター再生可能エネルギーVPPAを主導するためにib vogtと手を組むことは、業界における持続可能な行動の先駆者としての当社の献身を示すものです。150MW AirTrunk JHB1データセンターの開発を通じてマレーシアのデジタル化を推進し続ける中で、このイニシアティブは、ネットゼロの達成とAPJの電力網の脱炭素化を目指す当社のロードマップにおいて、また新たな重要な一歩を踏み出したことを意味します」
AirTrunkは、2023年初頭にマレーシアのジョホール州に150MWのキャンパスを建設する計画を発表しました。10ヘクタールの敷地に建設されるJHB1では、20のデータホールに21,900平方メートル(235,750平方フィート)のスペースが提供され、150MW以上の容量と、370平方メートル(4,000平方メートル)のオフィスおよび倉庫エリアが提供されます。JHB1の初期段階は50MWの容量を提供し、2024年に完成する予定です。
ib vogt APACのCEOであるDavid Ludwigは、次のように述べました。「東南アジアにおけるサプライチェーンの脱炭素化は始まったばかりであり、マレーシアとAirTrunkがクリーンエネルギーへの移行において重要な位置を占めていることは素晴らしいことです。AirTrunkのような業界リーダーとの強力なパートナーシップを通じて、ib vogtは企業の再生可能エネルギー目標達成をサポートする主導的な役割を果たし続けます。」
オーストラリア、シンガポール、日本、香港、マレーシアで運営中または開発中のキャンパスを持つAirTrunkは、これまでにもオーストラリアと香港で再生可能エネルギーの契約を結んでいます。
2002年に設立され、DIF Capital Partnersが過半数を所有するib vogtは、以前にもスペインのGoogleと太陽光発電PPAを締結しています。
今週、AirTrunkはまた、AirTrunkのデータセンター・ポートフォリオの運用を担当するチーフ・データセンター・オフィサーにLaura Coadを任命したことを発表しました。Coadは、2016年にDigital RealtyからAirTrunkに入社し、オペレーション部門のジェネラル・マネージャーを務めました。CDCOとしての役割では、AirTrunkの創設者で最高経営責任者(CEO)のRobin Khudaの直属となり、同社の資産管理、施設運営、サービス提供、セキュリティを担当します。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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