欧州委員会、EED報告書についてデータセンターに意見を求める

環境効率についての報告を求めているが、さてどうやって?

欧州委員会(EC)はデータセンター業界に対し、エネルギー効率指令(EED)の要請に関する意見を求めています。

このEED (2012/27/EU) は 9 月に発行され、データセンターにエネルギーパフォーマンスと持続可能性について報告することを義務付けています。

これは、2050年までにネットゼロを達成するというEUの努力と、2030年までにすべてのセクターで温室効果ガスを少なくとも55%削減するという最近のFit for 55イニシアチブの一環として、EUが実施している広範なエネルギー効率化対策の一部です。

データセンターに要求された報告書の正確な形式や含まれる情報は完全には明らかにされていないものの、多くのことが指令の付属書VIIに記載されるとのことです。

提出期限は来年で、2023年5月からの期間についての報告となります。報告書には床面積、設置電力、データ量、エネルギー消費量、PUE、温度設定値、廃熱利用、水使用量、再生可能エネルギーの利用などが含まれるとのことです。

ECのエネルギー効率政策・資金調達部門の副責任者であるRobert Nuij氏は、9月に開催されたドイツ・データセンター会議でこのように語っています。「私たちは現在、委任アクセスと呼ばれるもの、または何を正確に報告すべきか、また報告すべき内容をどのように測定するかについてのより詳細なルールの策定に取り組んでいます。」

「私たちはこの分野の既存のスタンダードに大きく依存しており、決して私たち単独での取り組みではありません。」

草案はすでに公開されており、2024年1月8日午前0時(ブリュッセル時間)まで4週間にわたって広くフィードバックを募集しています。

寄せられたフィードバックはすべて公開され、改良版に反映される見込みです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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