マイクロソフト、AGLとオーストラリアのエネルギー契約を締結

ニューサウスウェールズ州の風力発電所から証明書を購入

マイクロソフトは、オーストラリアの風力発電所からエネルギー証書を調達する契約を結びました。

AGL Energyは今月、マイクロソフトとの15年間の再生可能エネルギー証書契約を発表しました。これによりマイクロソフトは、AGLが最近Tilt Renewablesと結んだ電力購入契約(PPA)に基づき、ニューサウスウェールズ州のライパーク風力発電所プロジェクトから再生可能エネルギー証書を受け取ることになります。

マイクロソフト ANZ マネージング ディレクターの Steven Worrall 氏は、「オーストラリアにおける再生可能エネルギー証書の調達を増やすための AGL との強力な協力に本当に感謝しています。この契約以降も、オーストラリアの電力網の再生可能エネルギーへの移行を支援し、当社の事業活動に伴う排出量を削減するための新たな機会を探し続けていきます」と述べています。

この契約は、AGLが2023年6月にTilt Renewablesと締結した、ライパーク風力発電所から発電される電力と環境製品の引き取りに関するPPAに続くものです。Tilt Renewablesとの15年契約により、AGLはライパーク風力発電所の出力45%(約178MW)を引き取ることになります。

AGLのCOO(最高執行責任者)であるMarkus Brokhof氏は、次のように述べています。 「再生可能エネルギー証書の供給契約は、再生可能エネルギー証書の供給契約と同じです。再生可能エネルギー証書の供給契約は、プロジェクトに追加の収入源を提供することで、新しい再生可能エネルギープロジェクトの実行可能性を高めるのに役立ちます。」

AGLは、オーストラリア全土にエネルギーと電気通信サービスを供給しているオーストラリア最大のエネルギー発電会社です。同社のエネルギーポートフォリオは、ほとんどが石炭とガスによるもので、再生可能技術への投資も拡大しています。

マイクロソフトは現在、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、キャンベラで3つのオーストラリアAzureクラウドリージョンを運営しています。最初の2つのリージョンは2014年に開設され、後者は2018年に開設されました。

同社はシドニーで新キャンパスを開発中ですが、最近、シドニー以外の場所での施設建設計画を中止しました。

Powering Australian Renewables (PowAR) QICとオーストラリアの政府系ファンドであるFuture Fundが所有し、AGLと提携しているオーストラリアのインフラ投資ファンド は、2021年にMercury NZとともにTiltを買収し、AGLも参加しました。その後、PowARはTiltに改名さ れました。

ヤスの北にあるライパーク風力発電所は2021年12月から建設中です。この風力発電所は2024年半ばにフル稼働する予定で、その時点で総発電容量は396MWとなります。

2023年、マイクロソフトはブラジルのAES、バージニア州のConstellation Energy、ワシントンのPowerex、ニュージーランドのContact EnergyとPPAおよびエネルギー契約を締結しました。

同社はまた、複数の炭素回収契約と、核融合企業との暫定的なPPAを締結しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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