Orange、フランスのテレポートに5MWの太陽光発電所を設置

地上局の電力供給用にReservoir Sun社と共同で5万平方メートルの太陽光発電パネルを配備

Orangeは、フランスの衛星通信施設に太陽光発電所を設置する予定です。

同社は今週、ソーラーパネルソリューションプロバイダーのReservoir Sunと覚書を締結し、オーブにあるBercenay-en-Otheの衛星通信施設にヨーロッパで最初の太陽光発電所を設置する予定だと発表しました。

2025年に稼働予定のこの太陽光発電所は、表面積5万平方メートル(538,200平方フィート)、設置容量5MW(自家消費用1MW、再注入用4MW)です。この発電所は、敷地内のエネルギー需要の20%をまかない、余剰電力は送電網に戻すことができます。

Orange Wholesale and International Networksの暫定CEOであるMichaël Trabbiaは、次のように述べています。「ベルセネ・アン・オテ (Bercenay-en-Othe) のサイトで野心的な太陽光発電所プロジェクトを立ち上げることができ、うれしく、誇りに思います。この太陽光発電所は、当社の付加価値アプローチを反映したものであり、低炭素エネルギーの利用を促進し、環境への取り組みに貢献するという当社の戦略に完全に合致しています。したがって、このプロジェクトは、私たちの活動を脱炭素化しながら、エネルギー供給を確保することに貢献します。」

Reservoir Sun は、企業向けにオンサイトソーラーソリューションを提供するために、Engieとカジノ子会社のGreenYellowによって2018年に設立されました。

また、Reservoir SunのマネージングディレクターであるMathieu Cambetは、「Reservoir Sunは、Orangeが自社サイトの1つで初の太陽光発電プロジェクトに信頼できるパートナーとして選ばれたことを非常に光栄に思っています。この共有プロジェクトが、脱炭素化と地域エネルギー生産という課題に挑むための強力なコラボレーションの始まりとなることを期待しています。」と述べています。

同社によると、まずはDREAL(Regional Directorate for the Environment, Planning, and Housing:環境・計画・住宅地域総局)との合意のもと、プロジェクト遂行に必要な環境影響分析が行われたとのことです。この調査は、プロジェクトが敷地内の生物種に与える潜在的な影響を判断するために、最長12カ月にわたって実施される予定です。

WTA Tier 4に格付けされたベルセネ・アン・オテのテレポートは、もともと1970年代に当時のFrance Telecomがフランス軍と協力して、フランスの海外県・領に通信網を提供するプロジェクトで設立されたものです。2018年の記事で、OrangeのThomas Girardinは、このサイトでは32のアンテナを運用しており、最大かつ最古のものは30m以上に及ぶBY1アンテナです。

昨年Orangeは、ヨーロッパで進行中のエネルギー危機への対策として、いくつかの省エネ対策の概要を発表しました。1日に1時間、瞬間的な電力消費量を5〜10%削減することを検討しています。

Orange はこれまでにもEngieと提携し、コートジボワールのデータセンターにオンサイトソーラーを導入しています。また、ポーランドのデータセンターの屋根にも太陽光発電パネルを設置しています。Orange社は、フランスのデータセンターのエネルギー消費を賄うため、Boralex社、Engie社、TotalEnergies社と電力購入契約を締結しています。

GreenYellowは、ブラジルの企業Oiがその通信ネットワークに電力を供給するための太陽光発電所の配備を支援してきました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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