Facebook、米ユタ州のイーグルマウンテンDCを拡張
Facebookは、米ユタ州シーダーバレーで現在建設中の施設に対し、当初計画していた1,000,000平方フィート(93,000平方メートル)のキャンパスに更に500,000平方フィート(46,000平方メートル)以上のスペースを追加し、約50%の規模拡張を行います。
同社は2018年5月にこの施設を起工して以来、41,000ヤードのコンクリートを注ぎ、7,000トン以上の鉄鋼を既に敷きつめてきました。
Facebookは建設段階で、イーグルマウンテン市のスウィートウォーターインダストリアルパークにあるデータセンターに10億ドル以上を投入しました。これは、当初想定していた7億5,000万ドルを超える増加です。 データセンターの残り部分の拡張工事を含め、2020年には完成が予定されています。
無料の不動産に
Facebookは州当局や地方当局との交渉の間、この計画を極秘にしていました。
2018年には地元との取り引きの一部として、Facebookは施設の建設に関しイーグルマウンテンのインフラに少なくとも1億ドルの投資を行うとの合意をしていました。
また同社は、この新たなデータセンターの100%再エネ対応を期待して、450MWの太陽エネルギーの PPA に署名しています。
DCDは当時、郡のアルパイン教育委員会とユタ州に提出された計画許可書を追跡し、Facebookが秘密裏に行っていた交渉ついてレポートしました。同社の他の米国内施設と非常によく似た複数のインフラ関連要素があった為、素性が判明しました。
ユタ州はしばらくの間、Facebookのセンターを羨望のまなざしで見つめてきました。 2016年にはニューメキシコ州との誘致合戦に敗れ、Facebookの2億5000万ドルのプロジェクトの獲得に失敗しました。
当時ユタ州(=Beehive State:愛称)は、Facebookに税控除と固定資産税の軽減を提案しましたが、通常データセンターは低利回りであるため、この提案は寛大すぎると見なされました。最終的にFacebookのプロジェクトは、Greater Kudu LLCという会社を通じてニューメキシコ州ロスルナスに設立されました。
しかしその後数か月で、データセンターへの新たな免税制度が導入されました。イーグルマウンテンの場合、Facebookはインフラ構築コストを相殺するために1億5,000万ドルの税補助金を要求し、推定3億7,500万ドルの20年間の動産に対する税免除、および不動産価値に対し更に追加の3億7,500万ドルの税控除を要求したようです。
Data Center Dynamics
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