Microsoft、Amazon、Googleで全世界600のハイパースケール施設の半数を運営
2020年には100棟以上のハイパースケール施設が建設され、さらに数百の施設がパイプライン上にあるとSynergy Researchは報告
Synergy Research Groupの最新の報告書によると、 2020年には100を超える新しい ハイパースケールデータセンター 施設が建設され、その総数は約600となりました。
調査会社は、ハイパースケール事業者が運営する大規模データセンターの総数は2020年末に597へと増加し、その数が2015年以降2倍以上になったと報告しました。Synergyは2018年に430のハイパースケール施設を報告し、2019年には500超に増加しました。
Amazon、Microsoft、Googleは、全てのメジャーなデータセンターの半数以上を占め、市場成長の重要な推進力であり続けています。AmazonとGoogleは過去12か月で最も多くの新規データセンターを開設し、2020年に追加された数の半数を占めました。更にOracle、Microsoft、Alibaba、Facebookも昨年アクティブであったと Synergyは補足しています。
Synergy Research GroupのチーフアナリストであるJohn Dinsdale氏は、次のように述べています。「Covid-19がいくつかの物流問題を引き起こしたにも拘わらず、過去8四半期に111の新しいハイパースケールデータセンターが開設され、そのうち52が2020年に稼働を開始した。これは、投資を推進しているデジタルサービス、特にクラウドコンピューティング、SaaS、eコマース、ゲーム、ビデオサービスなどの継続的な力強い成長の証である」
米国がハイパースケール施設をリードし、今後更に数百の追加計画が控える
昨年の報告にもありましたが、米国は全世界のハイパースケール施設全体の39%を占め、それは次に続く8か国の総数と等しい数字です。中国は世界のハイパースケール施設の10%を保有し、日本、ドイツ、英国、オーストラリア、カナダ、インド、シンガポールがそれに続きます。
この調査報告は、世界の大手クラウド及びインターネットサービス企業20社のデータセンターフットプリントの分析結果に基づいています。Synergyは、Amazon、Microsoft、Google、IBMはそれぞれ北米、APAC、EMEA、ラテンアメリカ地域に渡り60か所かそれ以上のデータセンターを保有し、またOracleとAlibabaについてもグローバルなプレゼンスを持っていると述べています。調査対象企業の多くは、主に米国国内(Apple、Facebook、Twitter、eBay)あるいは中国国内(Tencent、Baidu、JD.com)に拠点を置いています。
「実際には、2020年に僅かな数の古いハイパースケールデータセンターの閉鎖は目にした」とDinsdale氏は言います。「しかし、その数は、新規開設や計画中のサイト数の前ではかすんで見える。600近くの既存データセンターに加え、様々な計画フェーズ、構築フェーズにある新規データセンターは現在219か所確認できている。これは、データセンターのハードウェアベンダーやホールセールデータセンター事業者にとって確かに朗報である」
Synergyは、全ハイパースケールデータセンターの70%以上は、データセンター事業者がリースする施設、あるいはハイパースケール事業者のパートナー企業が保有する施設であると報告しています。North American Data Center(NADC)は最近のレポートで、2020年に米国では700MW弱規模の施設がリースされ、Microsoftが最大の推進力となっていると報告していました。
今週、AWSとGoogleは、2030年までのClimate Neutral (クライメイト・ニュートラル)を宣言する26のクラウド及びデータセンター事業者らの仲間に加わりました。
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。