Apple、47億ドルのグリーンボンドが1.2GWの再生可能エネルギーを生み出すと発言
Appleは2020年に350MWの再生可能エネルギー供給を追加し、これは計画されている47億ドルの グリーンボンド プログラムの最新プロジェクトによるものである、と同社は投資家向けサイトでこのように報告しています。
総じて、ボンドプログラムは全世界で1.2GWの風力及び太陽光発電を生み出す予定とされています。2020年、Appleはグリーンボンド投資スキームからの資金を使い、米国とヨーロッパでの350MWの 再生可能エネルギー 生産を含む17のプロジェクトを追加しました。そのプロジェクトの中で最も有名なものの1つは、Appleのリノ データセンター に電力を供給する、米国ネバダ州ターコイズの50MWのソーラーファームです。
Appleデータセンターに電力を供給するネバダソーラーファーム
グリーンボンドはApple自身のお金ではありません。同社はそれを投資家に売却し、再生可能エネルギー施設の構築など、気候変動に対処するプロジェクトにその資金を使用します。
「私たちは皆、気候変動の影響に対し、できる限りのことを行う責任がある。グリーンボンドの売却から得た47億ドルの資金は、私たちの取り組みの重要な推進力である」とAppleの環境・政策・社会的イニシアチブ部門のヴァイスプレジデントであるLisa Jackson氏は述べています。「最終的には、クリーン電力は良いビジネスである」
Appleは、パリ気候協定を定めた国連のCOP21会議の直後、2016年に15億ドルでグリーンボンドを発行した最初のハイテク企業でした。トランプ元大統領が米国をパリ協定から脱退させた際の2017年に10億ドルのラウンドが続き、2019年11月にはヨーロッパで20億ユーロ(22億ドル)の3度目のセットが追加されました。
Appleは現在、47億ドルの資金の半分以上を、炭素緩和や炭素隔離、および再生可能エネルギーの生成などのプロジェクトに割り当てています。同社は、2030年までに、同社のエコシステムと製品ライフサイクルを含む事業全体でカーボンニュートラルを達成しようと計画しています。尚、同社のデータセンターは、2014年以降、再生可能エネルギーオフセットを通じて運営されています。
リノテクノロジーパークにある180エーカーのターコイズソーラーファームは、6000万ドル(約65億円)の費用を掛け、50MWの電力をAppleに供給しています。Appleは、更に合計270MWに上る他の3つのネバダプロジェクトとも並行し、合計で236件のクリーンエネルギー関連事業に対し資金を投入していると報告しています。
Appleは、イリノイ州の風力発電所に資金を投入するために112MWのバーチャル電力購入契約(PPA)を締結しており、シカゴ地域におけるAppleの利用電力を相殺しています。マイクロソフトは、他の企業が同じ施設からの電力購入に向けて参加したため、このプロジェクトを協力を刺激したものとして指摘しています。
別のコラボレーションにより、Etsy、Akamai、SwissREがAppleと共に、バージニア州フレデリックスバーグの165MWの太陽光発電プロジェクトに参加しました。このプロジェクトは、この地域の電力網に接続されています。
デンマークでは、Appleはエスビャール町の近くにある世界最大の陸上風力タービン2基の建設に資金を提供しています。全高200メートルのタービンは、毎年62GWhのエネルギーを生成すると期待されており、より強力な洋上風力タービンのテスト用サイトになります。そこで生成された電力は、ヴィボー (Viborg)にあるAppleのデータセンターに送られ、余剰エネルギーは全てデンマークの送電網に供給されます。
Data Center Dynamics
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