ルネサス、工場内を清掃し火災後1ヶ月以内の生産再開を目指す
3月に火災が発生したルネサスエレクトロニクスの半導体工場では、クリーンルームの清掃は完了し、1ヶ月以内の生産再開を見込んでいるとしています。
ただし、施設がいつ完全な生産体制に戻るかは明らかではなく、装置の供給が滞っているため、4ヶ月以上かかる可能性もあります。
クリーンなクリーンルーム
N3棟は、3月19日にメッキ装置が発火し、約5時間半にわたって炎上しました。この火災事故により、23台の装置のほか、給水・空調設備なども被害を受けました。
ルネサスは、クリーンルーム内部の床、床下、壁、および天井上下の清掃に加え、天井に配置したエアフィルタの交換を終え、クリーンルーム全体の除染を完了したとし、4月9日21:00よりN3棟のクリーンルームの操業を再開したと発表しました。
同社は、次のように声明を発表しています。「パートナー企業、機器メーカー、資材メーカー、建設会社など、1日に1,600人もの方々から迅速な支援をいただき、心から感謝しています。クリーンルームの稼働再開後、当初の目標通り火災発生から1ヵ月以内の生産再開を目指します。生産が再開された時点で発表いたします」
今月初め、同社はフル稼働に戻るまでには90日から120日程度かかることを認め、装置の納入が遅れた場合はさらに長くなる可能性があると予告していました。
この施設は、深刻な半導体不足により、すでに150万台の生産減を見込んでいた自動車市場への供給に貢献していました。
Data Center Dynamics
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