ロンドン証券取引所の障害がRefinitivプラットフォームEikonに影響
今年だけで3度目の障害
今週、ロンドン証券取引所のニュース・データプラットフォーム「Refinitiv」のEikonに限定的な障害が発生しました。
この障害により、アジアおよびEMEA地域のユーザーは、データツールの使用やニュース記事の閲覧ができなくなりましたが、ヘッドラインや価格の表示は可能であったようです。
Eikon/Eikoff
ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は、1月に270億ドル規模の金融市場データおよびインフラ企業であるRefinitivの買収を完了しました。
それ以来、今週を含めて3回、サービスが停止しています。これまで停止は、4月と6月に起きていました。
原因はまだわかっていませんが、ソフトウェアの問題のようです。
物理的な面においては、LSEGは現在RefinitivをポプラにあるDocklands Technical CentreからスラウにあるCyxtera LHR1 データセンター へ移転を行っている最中です。
一方、ロンドン証券取引所の主要サービスは、2022年までにロンドン市内のデータセンターからIsle of Dogsのテレハウス施設に移転される予定となっています。
ロンドン証券取引所は、Refinitivを買収する以前から、数多くの大小さまざまな障害に見舞われてきました。
2018年に取引が1時間以上遅れる障害が発生したのに続き、2019年には「ソフトウェアの不具合」により、およそ500銘柄が取引ができない事態に陥りました。また、2011年と2009年にも障害が発生しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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