アナキストがギリシャ政府データセンターを石油爆弾で攻撃「次回は窓や壁を攻撃しない」

夜間の攻撃のため被害者は無し

アナキストグループが、監視に抗議してギリシャ政府のデータセンターの外壁に火を放ち、14人が逮捕されました。

極左ニュースサイトIndymedia Athensは10月10日に発生した襲撃事件に対する責任を主張し「次は窓や壁を攻撃しない 」と付け加えました。

グループが投稿した不鮮明な映像には約7個のガソリン爆弾が建物に向かって投げ込まれている様子が映っています。ほとんどは駐車場で爆発し、数個はオフィスやデータセンターの側面に当たっています。この攻撃で負傷者はいませんでした。

モスカトにある行政情報システム局の建物は、ほとんどの政府サイトやサービスで使用されている主要なgov.grドメインをホストしています。

Indymediaはこの攻撃の功績を称える投稿の中で、「 (以下翻訳) ギリシャの中央政権は無法地帯と戦うために、あるいはむしろ絶対的な支配のために、デジタル化されたデータベースを望んでいる」と述べています。このグループは、ギリシャ政府と、ビッグデータや監視事業者パランティア社との間で行われた秘密の取引を指摘しています。

政府は声を上げた者を標的にしており、14人の「同志」が拘束されDNAの提供を強要されているとIndymediaは主張しました。「 行政情報システム局 での行動は、同志たちとの連帯の証である。」

このデータセンターは、今年ギリシャ全土で発生した数十件の爆破・放火事件の標的の一つであり、右翼政党「新民主主義党」が極左やアナキストグループを潰すことを目的とした数々の抑圧的政策を正当化するためにパンデミックを利用したと批判されています。

今月、新民主主義党の議員Yiannis Kallianos氏の事務所では、何者かが焼夷弾を爆発させました。

今月初め、米国ではアマゾン ウェブ サービス(AWS)のデータセンターを爆破しようとした男性に10年の刑が科せられました。今年初めにはニューヨーク市警の情報報告書は、陰謀論者や極右の白人至上主義者のグループが、「恐怖を煽り、必要なサービスを妨害し、米国内外で経済的損害を与えるために重要なインフラを標的にするケースが増えている 」と警告しました。この報告書では、携帯電話の電波塔に対するいくつかの攻撃と、さらに大きな攻撃の脅威について詳しく述べられています。

2020年のクリスマスには、アンソニー・クイン・ワーナーがAT&Tの施設の横で自爆し、施設に大きな損害を与えました。FBIの調査によると、彼の動機はパラノイアと陰謀論でAT&Tの建物を狙っていたようには見えなかったといいます。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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