マイクロソフト、DPUで苦戦するFungibleを1億9000万ドルで買収

中空コアファイバのLumenisityを買収したばかりのマイクロソフトは、DPUのFungibleも買収したと見られています。

データ・プロセシング・ユニット(DPU)は比較的新しいクラスのプログラマブル・プロセッサで、データがデータセンター内をどのように移動するかを管理し、ネットワーキング・タスクをオフロードして、アプリケーション・パフォーマンスの最適化を支援するものです。

Fungibleは、このような製品をクラウドに売り込む最初の企業として2015年に設立され、3億7000万ドル以上を調達することに成功しました。

しかし、ジュニパー・ネットワークスの創業者が共同設立した同社は、Nvidia、Intel、AMDなどの大手企業が市場に参入したため、苦戦を強いられています。また、Lightbits社、Liqid社、GigaIO社にもシェアを奪われました。

そして今年8月、売上が伸び悩み、資金が減少したことから、同社は従業員のレイオフを実施しました。SemiAnalysisは、同社は当初、Metaに身売りしようとしたが、失敗したと報道しています。

また同社はマイクロソフトとカスタムシリコンの取引で交渉していましたが、選択肢が狭まったため、特売価格で売却したとのことです。

Blocks&Filesもこの買収について報じていますが、マイクロソフトはFungible製品の外販には興味がないであろうとされています。

この買収に関し、マイクロソフトはコメントを拒否し、Fungibleもコメントの要請には応じていません。

「DPUは、データセンターにおける上位3つの課題を解決するために提唱された 」と、Fungible創業者のPradeep Sindhu氏は2021年のDCD向けの記事の中でこのように述べていました。「データセントリックな 計算はどこにでもあるが、汎用CPUでは性能が低く、ネットワークの利用率も低く(通常30%以下)、サーバーへの設定、制御、テレメトリ・インターフェースは一貫性がなくアドホックである」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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