スイッチ不具合でシドニーの鉄道網がダウン
バックアップネットワークも不具合
オーストラリア・シドニーの電車が、ネットワークスイッチの不具合により、1時間に及ぶ停電に見舞われました。
通信障害は、システムがバックアップネットワークに切り替えられなかったことで悪化し、運転手、警備員、および鉄道ネットワーク管理センターが通信できず、すべての列車が駅で停止する事態となりました。
Sydney TrainsのCEOであるMatt Longland氏によると、今回の障害は、2016年のシステム運用開始以来初めてのものであるとのことです。このネットワークは、200の基地局を介して通信される、中央制御から列車の運転手への無線通信に依存しています。
鉄道運行スタッフは当初、システムの遠隔再起動を行おうとしました。「それが不可能であることがわかり、ネットワーク全体に影響が及ぶと、私たちは危機管理計画を発動しました」と Longland氏は述べています。
これは、重大な問題が発生した場合に備えて、並行して稼働しているデータセンターへの二次的なバックアップ計画を行うものでした。同社では、今回の事故について、メインシステムと並行してパッシブに稼働していたバックアップシステムに、なぜ自動的な変更が行われなかったのかを中心に、完全な調査を行う予定としています。
Longland氏は、これがサイバーセキュリティ上の問題であるとは考えていません。
この障害は数万人の乗客に影響を与え、足止めを食らったり、高騰したUberの旅で数百オーストラリアドルの出費を強いられたりしました。Uberはその後、急増価格の上限を超えて請求された人には返金すると発表しています。
2022年8月、Sydney Trainsを管理するニューサウスウェールズ州交通局(Transport for NSW)は、Global Switchデータセンターから撤退し、政府データセンター(GovDC)、AWS、Microsoft Azureにわたるデータセンターとクラウドサービスのハイブリッドアプローチを使用すると発表しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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