Meta、Q1にデータセンター、サーバー、オフィス設備投資で71億ドルを投入
生成系AIに大きな支出を期待
Metaは2023年第1四半期に71億ドルの設備投資を行い、主としてデータセンター、サーバー、ネットワーク設備に投資を行いました。
同社が、予定していた自社のAIチップの展開が中止されより高出力のGPUに移行したことで、今後のデータセンターを人工知能ワークロード向けに再設計しています。昨年末、同社ではこの変更の一環として、データセンターのプロジェクトを中止し始めました。
CFOのSusan Liは、業績発表の場で「当社は現地での建設を進めていますが、新たに建設するデータセンターは、将来的なキャパシティを考慮したものです」と述べています。「そのため、オンラインになるのは数年後になります」
Liは生成系AIへの移行により、Metaのデータセンターのコストは増えるだろうと述べています。「既存のビジネスをサポートしていくために、一般的な計算処理やストレージのニーズはありますが、これは資本の集約という点で、より効率が良くなった分野であり、時間をかけてそれを継続していくことに非常に注力しています」
また、「探索エンジン、関連性のないオーガニックコンテンツのランキング、広告ランキング」などの 「コアAI投資 」を行っています。
しかし生成系AIは「新しい機会である」とし、「当社にとって重要な投資機会であり、当社が行ってきた他のAI業務の一部と比べて、リターンカーブの早い段階である可能性もある」と述べています。そして、「これが近い将来、当社の全体的な資本強度にどのような影響を与えるかを言うのは、ちょっと時期尚早です。」
さらに「資本的支出は300億ドルから330億ドルの範囲になると予想しており、事前の予想から変更していない 」と述べました。
Metaは、四半期決算報告資料の中で、「施設統合とデータセンター再編のイニシアチブの評価を続けている」とし、2023年3月31日までの3ヶ月間にデータセンター資産の再編に約1億6800万ドルを費やしたと述べています。
第1四半期のMetaの売上高は286億5000万ドル(3%増)、純利益は57億1000万ドル(24%減)でした。同社は、CEOのマーク・ザッカーバーグが 「高効率化の年」と呼んでいるように、従業員の解雇を継続しています。
Metaは2月に400億ドルの自社株買い入れを発表しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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