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Baiduが同社初の量子コンピュータを発表、富士通は2023年の商用運用開始を目指す

中国のクラウド企業Baidu(百度)が同社初の量子コンピュータを発表し、一方、富士通は来年、量子ハードウェアの商用化を目指しています。

今週、Baiduは同社初の超伝導量子コンピュータを発表しました。このコンピュータは「ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションを完全に統合」し、ハードウェアプラットフォームにBaiduの自社開発ソフトウェアスタックを組み込んでいると同社は説明します。

「Qian Shi」と名付けられたこのシステムは、北京にあるBaiduの量子コンピューティングハードウェア研究所に設置されています。

Qian Shiは現在、10量子ビットを提供する量子コンピューティングサービスを提供しています。Baiduによると、最近36量子ビットの超伝導量子チップの設計を完了したとのことです。

同社はまた、Liang Xiと呼ばれる量子ハードウェア・ソフトウェア統合ソリューションの設計も行ったと話しています。このシステムは、Qian Shiや、10量子ビットの超伝導量子デバイス、中国科学アカデミーが開発した捕捉イオン量子デバイスなどのサードパーティ製量子コンピュータへのプラグインが可能です。

Baidu Research 量子コンピューティング研究所のディレクターである Dr. Runyao Duan 氏は次のように述べています。「Qian Shi や Liang Xi を利用することで、ユーザーは独自の量子ハードウェア、制御システム、プログラミング言語を開発せずに量子アルゴリズムを作成し、量子コンピューティング能力を利用できるようになる。Baiduのイノベーションにより、いつでもどこでも、スマートフォンからでも量子コンピューティングにアクセスできるようになった。また、Baiduのプラットフォームは、さまざまな量子チップと即座に互換性があるため、「プラグアンドプレイ」でのアクセスが現実のものとなる」

富士通が日本初の量子システムの実用化を計画

一方日本では、富士通と理化学研究所が共同で、2023年4月からの年度に量子コンピュータの実用化に向けて、企業に提供する計画を立てていると日経が報じています。

このシステムは、国内企業が提供する日本初の量子システムとなる予定です。

両社はまず、2024年までに研究機関向けに64量子ビットの量子コンピュータを構築する予定です。その後、1,000量子ビットのマシンに取り組み、2026年までにそれを提供する計画を立てています。

両社は2021年に埼玉県和光市に量子R&D共同研究センターを開設しています。

富士通は今年初め、36量子ビットの量子コンピューティングシミュレータを開発し、富士フイルムと共同で量子コンピューティング応用プロジェクトを立ち上げたと発表しました。その際、富士通は2022年9月までに40量子ビットのシミュレータを開発することを目標に、量子コンピュータへの取り組みを加速させると述べていました。

36量子ビット量子シミュレータは、スーパーコンピュータ「富岳」と同じCPU「A64FX」を搭載した富士通のスーパーコンピュータサーバー「PRIMEHPC FX 700」の64ノードからなるクラスタシステム向けに設計されており、倍精度浮動小数点形式の計算で理論ピーク性能3テラフロップを実現できます。

ちなみにIBMは以前、IBM Quantum System Oneを1台日本に納入しています。これは東京大学で使用される目的で、IBMの施設内に設置されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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