Baiduが同社初の量子コンピュータを発表

中国のクラウド企業Baidu(百度)が同社初の量子コンピュータを発表しました。

今週、Baiduは同社初の超伝導量子コンピュータを発表しました。このコンピュータは「ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションを完全に統合」し、ハードウェアプラットフォームにBaiduの自社開発ソフトウェアスタックを組み込んでいると同社は説明します。

「Qian Shi」と名付けられたこのシステムは、北京にあるBaiduの量子コンピューティングハードウェア研究所に設置されています。

Qian Shiは現在、10量子ビットを提供する量子コンピューティングサービスを提供しています。Baiduによると、最近36量子ビットの超伝導量子チップの設計を完了したとのことです。

同社はまた、Liang Xiと呼ばれる量子ハードウェア・ソフトウェア統合ソリューションの設計も行ったと話しています。このシステムは、Qian Shiや、10量子ビットの超伝導量子デバイス、中国科学アカデミーが開発した捕捉イオン量子デバイスなどのサードパーティ製量子コンピュータへのプラグインが可能です。

Baidu Research 量子コンピューティング研究所のディレクターである Dr. Runyao Duan 氏は次のように述べています。「Qian Shi や Liang Xi を利用することで、ユーザーは独自の量子ハードウェア、制御システム、プログラミング言語を開発せずに量子アルゴリズムを作成し、量子コンピューティング能力を利用できるようになる。Baiduのイノベーションにより、いつでもどこでも、スマートフォンからでも量子コンピューティングにアクセスできるようになった。また、Baiduのプラットフォームは、さまざまな量子チップと即座に互換性があるため、「プラグアンドプレイ」でのアクセスが現実のものとなる」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事の一部をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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