長安汽車と百度(Baidu)、AIデータセンターを開設
中国企業もクラウドコンピューティング技術、ビッグデータ、IoTで提携へ
中国国有自動車メーカーの長安汽車とテクノロジー企業の百度(Baidu)は、人工知能(AI)専用のデータセンターを共同で開設しました。
このセンターには、百度のクラウドとBaigeというヘテロジニアスAIコンピューティング・プラットフォームが導入されています。両社は、このセンターの計算能力は1.42エクサフロップスで、低精度のAIベンチマークに相当すると主張しています。
同センターの所在地は明らかにされていません。
長安AIデータセンターは、インテリジェントなコネクテッドカーと自動運転の研究開発に使用され、完成後はGPUリソースの使用率が40%向上し、モデル車両の速度を最大125倍まで高速化することが期待されています。
このデータセンターは他にも、データストレージや分析システム、AIを搭載したアシスタント、車両所有者や企業向けのエネルギー監視システムなどにも利用される予定です。
百度と長安汽車は、今回のデータセンター開設に加え、クラウド・コンピューティング、ビッグデータ、 IoT の分野で提携することを約束しました。この提携では、Ernie AI の大規模言語モデルを含む百度の技術が使用され、研究開発、供給、サービスにわたって利用されます。
将来的に長安汽車は、百度のErnieをベースにした「AI駆動の新製品」を開発し、同社の量産モデルのひとつに搭載する予定です。この製品に関する詳細な情報や、対象の車種は明らかにされていません。
長安汽車は2025年までに、車両インテリジェンスの革新とデジタル変革に累計110億ドルを投資する計画を立てています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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