2018年新設のハイパースケールデータセンターは40拠点 – Synergy調査報告

更に132のデータセンターが開発工程に

シナジー研究所によると、GoogleやAppleなどの主要 クラウド カンパニーやソーシャルネットワークサービスに利用される ハイパースケールデータセンター の数は、2018年末時点で430箇所に達しました。この数値は2017年比で11%増の成長であり、2019年も、更に130近い新設センターが計画されています。
過去12ヶ月間で、17ヶ国に新たなハイパースケールデータセンターが開設されました。

米国は、継続してハイパースケールデータセンターの数において世界をリードしており、全体の40%に上りますが、近年はその割合が減少傾向にあります。2016年末の時点には45%を占めていた割合が、2017年末では43%でした。

– Synergy Research Group

最新のランキングにおいては、米国に続いて中国(8%)、日本(6%)、イギリス(6%)、オーストラリア(5%)そしてドイツ(5%)という結果でした。
また、新たな建設に関しては、AmazonやGoogleが先陣を切って事業を進めていて、新たな“ハイパースケール”計画において全体の半数以上を請け負っています。

データセンターを最も多く構える主要な会社は、AmazonやMicrosoft、Google、IBMなど全ておなじみの企業です。
これらの企業は、合計で少なくとも55のデータセンター設備を構えていますが、これら全てが“ハイパースケール”とみなされているわけでもありません。また、アリババやオラクルも、非常に広範的にデータセンターの保有を拡大しています。

シナジー研究所が毎年行っている調査では、2017年1月時点で世界に存在するハイパースケールデータセンターの数は320でした。(2017年調査より)

Google’s hyperscale data center in St. Ghislain, Belgium

しかし、2017年末時点でその数は390まで増え、そして2018年末には430に達した結果となります。また、更に132のハイパースケールデータセンターが開発されることを見込んでいます。それらのほとんどが、GoogleやAmazon、Microsoft、Facebookなどのニーズに応えることとなるでしょう。

シナジー研究所のアナリスト主任、兼研究管理者のJohn Dinsdale氏は、
「収益が年平均24%、資本経費(capex)は40%以上の成長を続けるような企業では、ハイパースケール化への動きを止めることはありません。― これらの多くの企業は、データセンターの建設や装備を手がけることになるでしょう」と話しています。

注意すべき点は、シナジー研究所が“ハイパースケール”の定義を会員顧客に対してのみ明かしており、外部には公開していないということです。当研究所は以前、施設にかかる総コストが、ハイパースケールデータセンターの分析に大きく関わっているとDCDに語っていました。

– Data Center Dynamics
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