OpenAIのサム・アルトマンが、AIチップベンチャーに向け協議中

2023年に更迭されCEOに復帰する前に、このアイディアを持ち出したとの報道

OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、AIチップベンチャーのために数十億ドルを調達しようと、中東の投資家や台湾の半導体メーカーと話し合いを続けています。

2023年11月、アルトマンが突然解雇され、その後OpenAIに再雇用された頃、Bloombergは、同CEOがAIチップ会社を設立するために投資先を探していたと報じていました。

コードネーム「Tigris」と呼ばれるこのベンチャーは、OpenAIの半導体に対するニーズの高まりと、Nvidiaへの依存度を下げたいという希望が動機となってました。その頃、同社はAIチップの製造を自社内で行うために、潜在的な買収ターゲットを評価したとも報じられていました。

同月、DCDは、OpenAIがGoogleのAIチップTPUの元リーダーをハードウェア責任者として採用したと報じています。

Bloombergは現在、アルトマンが中東の富豪に投資の可能性を打診していると報じており、さらにFT紙は、アルトマンがチップメーカーのTSMCにもプロジェクトの立ち上げについて打診したことを明らかにしています。

アブダビで最も裕福な人物の一人であるシェイク・タヌーン(Sheikh Tahnoon bin Zayed al-Nahyan)は、アルトマンと交渉中であると報道されました。シェイク・タヌーンはアブダビ大統領の弟で、国家安全保障顧問のポストに就いている人物です。また、Abu Dhabi Investment Authority(ADIA)、ADQ、G42などの投資ファンドの会長も務めており、後者はすでにマイクロソフトやOpenAIとパートナーシップを結んでいるAI投資会社です。

AI研究機関として2015年に設立されたOpenAIは、2022年11月に同社のチャットボットChatGPTをリリースした後、間違いなく世界中を席巻したジェネレーティブAIの波を牽引した企業です。

2023年、OpenAIはマイクロソフトから100億ドルの投資を受け、その大部分は同社のクラウドサービスAzureのコンピュートリソースという形で提供されました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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