HPE、アップグレードしたSpaceborne Computer-2のISSへの打ち上げを準備
今回が3度目の宇宙行き
来週、打ち上げ条件が整えば、2Uサーバーラックが国際宇宙ステーション(ISS)に送られる予定です。
このシステムはこれまで2度ISSに送られたことがあるHPEのSpaceborne Computerの最新モデルです。
NASA、Northrop Grumman(ノースロップ・グラマン)、そしてSpaceXは現在、1月29日(月)のロケット打ち上げを目指しています。今回のNG-20ミッションでは、NASAの科学調査、物資、機器がノースロップ・グラマンのCygnus貨物宇宙船に搭載され、ISSに届けられる予定です。
積載物の中には、2021年2月20日にISSに向けて打ち上げられ、2023年1月11日に帰還したSpaceborne Computer-2の最新型も含まれる予定です。ちなみに、初代のSpaceborneは2017年8月14日に打ち上げられ、2019年6月4日に地球に帰還しました。
このシステムはまだ「-2」という名称で、完全なオーバーホールではなく、一部の側面だけがアップグレードされたものです。HPEは、来月に予定されている公式発表での変更点の公表を控えています。
公開されている情報では、メインシステムは引き続き1つのx86 CPUと1つのGPUを搭載した2UのHPE Edgeline EL4000と、2台のx86サーバ搭載のHPE DL360 Gen10サーバであることが明らかになっています。
このアップデートされたシステムはHPEによって検査された後、NASAに引き渡されたと、プロジェクト責任者のMark Fernandez(マーク・フェルナンデス)博士はLinkedInで述べています。
「Spaceborne Computerがターンオーバーするまでに要した再起動の回数は想像もつかないだろう。「私が最後にチェックしたのは98回でした。私は、Spaceborne Computerの全ミッション期間中よりも、ターンオーバーまでの10ヶ月の間に、もっと多くの再起動の回数があったと予測しています!」 と博士は付け加えています。
さらに彼は、「Spaceborne Computerと一緒にISSに一般的なCat6イーサネットケーブルを送ることは、何の問題もないはずですよね?その方が税金を払うのも簡単です。それに、サーバがロシアの宇宙船に与える磁力の影響を考えたことがありますか?」
「これらは、我々がSpaceborne ComputerをNASAに “引き渡す “ことを許可される前に対処された516のNASA要件のほんの一部です」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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