新しいデータセンタープロバイダーEdgeNebulaが始動、都会の空きオフィスをターゲットに

遊休ビルに余剰電力を利用したモジュールの導入を目指す

新しいデータセンタープロバイダーが立ち上げられ、都市の空きオフィスへの展開をターゲットとしています。

ロンドンを拠点とするEdgeNebulaは、都市部で余っている電力や再利用されたビルの活用を目指しています。

同社によれば、オフィスビルなどの遊休不動産や、空き家をデータセンターに変換することで、「AIブームのエネルギー需要に都市の電力網が耐えられるようになる 」と述べています。

変換には、わずか2か月しかかからないと伝えられています。

EdgeNebulaのモジュール式デプロイメントでは、液体冷却を使用し、廃熱をホストビルや地元の地域暖房ネットワークに提供するようです。さらなる詳細は、明らかにされていません。

今年設立されたEdgeNebulaは、人材紹介会社Datacenter Peopleで会長を務め、それ以前はSchneider Electricでデータセンターおよびアライアンス担当副社長を務めていたPeter Hannafordが率いています。

同氏は、「森林や野生生物の生息地を破壊し、畑を耕し、大量の電力と水を必要とする巨大なデータセンターを建設することは、持続可能ではありません。AIの急速な進歩により、このインフラに対する需要はかつてないほど高まっており、セキュリティを優先した持続可能でスケーラブルなソリューションで対応することがこれまで以上に重要になっています。同社はこの変革をリードし、データセンターの建設と運用を再構築することで、AI時代と地球の緊急のニーズに応えていきたいと考えています」と述べています。

多くの都市におけるオフィスの稼働率は、Covid-19パンデミック以前の水準まで回復していません。ResetDataや T.Loopなどの事業者は、小型データセンター(多くの場合、液浸冷却タンク)のオフィス敷地内への配備を検討しています。米国のRaedenも、オフィスビル内にデータセンターを展開することを目指しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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