AmazonがスペインのサンタンデールにKuiper衛星地上局を設置

スペイン初のProject Kuiper地上局はSantander Teleportに設置予定

Amazonはスペインのサンタンデールに、自社のKuiper衛星コンステレーション向け地上局を設置しました。

El Diario Montañés地元紙が報じたところによると、同社は、カンタブリア科学技術公園(Parque Científico y Tecnológico de Cantabria, PCTCAN)内のSantander Teleportにインフラを配置したとのことです。Amazonが、衛星ゲートウェイ拠点としてサンタンデールを選定したとの情報は、今年2月に浮上していました。

Erzia TechnologiesとMTN Satellite Communicationsは2010年、サンタンデールに新テレポートを建設する合弁契約を締結しました。同施設は、2011年に稼働を開始しました。FMC Globalsatが2022年に、この施設を買収しました。

Kuiper衛星コンステレーションは、最終的に3,236機の衛星で構成され、一般消費者向けに加え企業・政府向けにもサービスを提供する予定です。現在、100機以上の衛星がすでに軌道に投入されており、サービス開始は今年中に予定されています。

これまでにAmazonは、通信企業のボーダフォン、Vodacom、Verizon、NBN Co.、Kazakhtelecom、Vrio、ならびに米国航空会社JetBlueとKuiperに関する契約を締結しています。また、Amazon Web Services(AWS)は、マイニング企業Gold Fieldsとの契約の中で、Kuiperを遠隔地での通信手段として活用することが言及されています。

スペインに加え同社は、アイルランド・コーク県の国立宇宙センターに地上局インフラを保有し、ニュージーランドでは地上局用地をリースしています。

AWSは、2019年にサービスを開始した「AWS Ground Station」と呼ばれる、地上局サービス(Ground Station as a Service)も提供しています。

同社は米国(オレゴン、オハイオ、ハワイ、アラスカ)、中東(バーレーン)、欧州(ストックホルム、アイルランド)、アジア太平洋(シドニー、ソウル、シンガポール)、アフリカ(ケープタウン)、南米(チリのプンタ・アレナス)の各 リージョン に地上局アンテナを設置しています。

最近では、AWSはKongsberg Satellite Services(KSAT)と地上局パートナーシップを締結しました。KSATの地上局ネットワークは、世界中に200以上のマルチミッションアンテナを擁する40以上の拠点を有しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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