SpaceX社のStarlink、来月にはベータ版を終了

ベータ版サービス開始から1年後に全世界をカバーする衛星コンステレーションに

スペース XのStarlink(スターリンク)サービスは、ベータ版を完了して10月に正式に開始される予定です。CEOのイーロン・マスクは今週、自身のツイッターでこの低軌道ブロードバンド衛星群が全世界に向けて打ち上げられるのが近いことを発表しました。

スターリンクの開発は、2014年に「STEAM」というプロジェクト名で始まりました。サービスは2015年1月に初めて公に発表され、最初のテスト衛星は2018年5月に打ち上げられました。2019年5月には最初のv1衛星が打ち上げられ、2020年10月にはベータサービスが開始されました

ベータサービスは現在、米国、英国、カナダなど11カ国で運用されており、マスク氏は以前、同社が10万台の端末を顧客に出荷したと述べています。

同社はこれまで、9月までに全世界をカバーすることを目標としていました。6月、社長兼最高執行責任者(COO)グウィン・ショットウェルは、同社が「1,800個ほどの衛星」を展開しており「9月のタイムフレーム」で全世界を継続的にカバーすると述べていました。

先週、日本の大手通信会社であるKDDI株式会社は、国内の遠隔地でのバックホール用にスターリンクを採用しました。

同社はまたトルコの通信衛星テュルクサット(Türksat)の新6Aを打ち上げる予定です。この新衛星は、TÜBİTAK Space Technologies Research Institute(トルコ宇宙技術研究機構)が製作したトルコ初の国産通信衛星と言われています。打ち上げは2023年第1四半期を予定しています。

Türksatの5A衛星は2021年1月にスペースXによって打ち上げられ、5Bは2021年第4四半期に打ち上げ予定です。いずれもエアバス・ディフェンス・アンド・スペース社の製造によるものです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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