MWCが5万人規模の会場イベントを計画、最新ニュースと共にコロナウイルスも拡散の懸念

電気通信・電話関連の国際カンファレンスであるMobile World Congress(MWC)は、200万人以上の命を奪ったパンデミックが続いているにもかかわらず、今年6月に通常の会場でのイベントを再開しようと計画しています。

同社は、コロナ禍中に行われる初の大規模国際カンファレンスとして、約50,000人の参加者がバルセロナに集まり交流することを期待しています。昨年のMWCは、世界がコロナ禍に突入する直前まで開催が予定されていましたが、スポンサーの撤退が相次ぎ、土壇場で中止に追い込まれました

MWCは、世界中のモバイル通信事業者による業界団体であるGSMアソシエーションにより創設されました。

予定されているバルセロナ・カンファレンスは、11万人の来場者があった一昨年のパンデミック前のイベントよりも小規模となります。また、来場者には72時間以内のCovid-19陰性証明書が必要とされ(これがどのようにチェックされるかは明確ではありませんが)、会場では必須ではないPCR検査が行​​われます。また、マスク着用が必須とされ、屋内での開催であるため、ソーシャルディスタンスやイベント衛生レベルを維持すると主催者である同社は主張しています。


 

さまざまな地域から何千人もの人々が交流する国際会議は、スーパー・スプレッダーイベントになる可能性があります。昨年12月、米国での新型コロナ全症例のうち1.9%が、2月にボストンで開催された2日間の会議でのクラスターから拡大しました。

わずか175人のバイオテクノロジーの幹部らがこのイベントに参加し、年末までに米国内で30万件ものコロナウイルスの症例が発生しました。尚、他の国での感染者数は不明です。

会議の国際的な性質も、疫学者の間では懸念の原因となっています。英国や南アフリカで見られるような新しい亜種は感染率が高く、現在のワクチンでは感染拡大を止めるのは難しいかもしれません。何万人もの人々が参加する大規模な会議は、新しい亜種を一挙に世界中に拡散することになるかもしれません。

Data Center Dynamics

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