
Digital Realty、ロンドンに液冷ラボを開設
ドックランズデータセンターで顧客がワークロード実証を可能に
Digital Realtyは、英国ロンドンのドックランズに、新たな液冷ラボ「Digital Realty Innovation Lab(DRIL)」を開設したと発表しました。
同施設は、Digital Realtyの実機検証施設ネットワークにおけるEMEA初の拠点です。このラボは、顧客およびパートナーに対し、本格導入前に実際のデータセンター環境でAIおよびハイブリッドクラウド向けインフラソリューションをテスト、検証、最適化するための専用スペースを提供します。
100平方メートル(1,100平方フィート)のラボは、Digital RealtyのLHR19施設内に設置されています。Direct-to-Chip液冷と二重床による床下冷却環境のコールドアイルコンテインメントを採用し、150kW以上の電力密度に対応しています。同ラボでは、Innova製の1.5MWの CDUを利用しています。
DCDが参加した開設イベントで、Digital RealtyのEMEA Managing DirectorであるPaula Coganは、EMEAに液冷ラボ設立計画は昨年9月に初めて議論されたものであり、顧客に「AIのユースケースに対する信頼感」を提供することにつながると述べています。
Digital Realtyは現在、米国バージニア州および日本・東京で同様のラボを運営しており、現在合計6カ所のラボ展開を計画しているとのことです。2026年にはシンガポール、サンパウロ、ヨハネスブルグで新たなラボを開設する予定です。
Digital Realtyの最高技術責任者であるChris Sharpは、次のように述べています。「AIの経済性は変化しました。企業は学習主体のパイロット段階から、分散型で推論主体の本番運用へ移行しています。そして、現在のボトルネックはモデル性能ではなく、インフラ設計です。成功するアーキテクチャは、プライベートでハイブリッド、かつオープンに相互接続されたものになるでしょう。そして、まさにそれがロンドンのラボで実証できるのです。本番環境でスイッチを切り替える前に、ServiceFabric®および当社のPrivate AI Exchange(AIPx)を通じて、エンドツーエンドでワークロードを検証できます。ロンドンは欧州で最も相互接続密度の高い拠点の1つです。ラボをここに設置することで、EMEA地域の企業は実際に投資効果を生み出すAIを設計できる場所を得ることになります。」
現在、このラボにはOrcaの量子コンピューターと、Oracleの複数のラックが設置されています。また、同ラボはDigital Realtyが持つロンドン内の他施設およびService Fabricサービスにも接続されており、顧客はラボ内のワークロードを他施設へ接続することが可能です。
ORCA Computingの共同創業者兼CEOであるRichard Murrayは、次のようにコメントしています。「Orcaは創業当初から、企業が既に利用しているデータセンター環境内で稼働する量子システムを構築してきました。そのため、Digital Realtyとの関係は自然な組み合わせです。Digital Realty Innovation Labでは、お客様が現在使用しているインフラと統合された、本番環境レベルの環境で動作する当社のPTシリーズ量子システムを体験できる機会を提供します。」
LHR19は「Cloud House West」としても知られており、Muirfield Crescent 1番地に位置しています。2019年に開設されたこのデータセンターは、5階建て、総面積13万8,800平方フィートです。CBRE Investment Managementが2024年にAberdeen Group から取得し、現在所有しています。
Telehouse、Global Switchも、ドックランズにあるそれぞれの施設で液冷ラボを既に開設しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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