AWSがメキシコで50億ドルのクラウドリージョンを立ち上げ
AWS Mexico (Central) リージョンが稼動
Amazon Web Services (AWS)が、メキシコに新しいクラウドリージョンを開設しました。
AWS Mexico (Central) Regionと名付けられたこのリージョンは、メキシコに15年間で50億ドル以上を投資するというAWSのコミットメントの一環であり、1月14日に稼働を開始しています。
AWSのインフラストラクチャー・サービス担当VPであるPrasad Kalyanaramanは、次のように述べています。「今回の立ち上げは、インフラストラクチャーを拡大し、機械学習(ML)、AI、その他の先進技術におけるグローバルなイノベーションをお客様に提供し続ける上で、重要なステップとなります。」
「安全で信頼性の高いインフラへのアクセス、そして幅広いAWSテクノロジーとともに、この新しいAWSリージョンは、メキシコ全土の企業がAIとMLのイノベーションの中心に位置することを支援します。ビジネス変革の支援、テクノロジー人材の育成、クラウドスキルの構築、経済成長の機会の創出を支援するため、メキシコへの投資を深化できることを誇りに思います。」
同リージョンは、ケレタロに3つのアベイラビリティゾーンを持ち、低レイテンシで冗長性を維持するように距離を置いています。
AWSは2020年にメキシコでAWS Outpostを立ち上げて以来、メキシコに進出しています。その後、AWSは7つのCloudFront Edgeロケーションを立ち上げ、2023年にはケレタロにAWSローカルゾーンを開設しました。ケレタロには2つのAWS Direct Connect拠点もあります。
AWSがメキシコでクラウドリージョンの開発を検討しているというニュースは、2021年後半に初めて浮上し、同社は昨年、2025年にリージョンを立ち上げることを明らかにしました。既存のAWS南米(サンパウロ)リージョンに続き、南米で2番目のAWSリージョンとなります。
世界的な金融グループであるBBVAは、最近ヨーロッパとウルグアイでAWSへの移行を完了しており、このクラウドリージョンの顧客となる予定です。BBVAメキシコのエンジニアリング責任者であるRafael Rosales Gomezは、「BBVAメキシコは、AWSのローカルインフラを活用して技術力を拡張し、顧客に提供する金融サービスのセキュリティと信頼性を強化できることを心待ちにしています」と述べ、「メキシコの新しいAWSリージョンは、私たちのセクターにおけるイノベーションとデジタルトランスフォーメーションの触媒として機能するでしょう」と付け加えました。
現在、AWSは36のリージョンに114のアベイラビリティゾーンを展開しており、さらに12のアベイラビリティゾーンと、ニュージーランド、サウジアラビア王国、台湾、AWS European Sovereign Cloudの4つのAWSリージョンを立ち上げる予定です。
同社は今月初め、タイのリージョンを立ち上げ、ニューヨークのローカルゾーンをアップグレードしています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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