TSMC、台湾でのコロナ感染拡大に伴いCovid-19対策を実施
コロナウイルスは、数ヶ月間感染者が出なかった台湾でも感染が拡大しており、過去の感染拡大を回避してきた台湾でもCovid-19が拡大するのではないかという懸念が生じています。
その状況の中TSMCは、工場全体の感染の危険性を最小限にする目的で、別々のチームで作業を行うなど、他国の企業が採用しているようなコロナ対策を実施すると発表しました。
世界最大の半導体受託メーカーであるTSMCの施設には、必要性のないすべての業者の立ち入りが制限され、新竹、台中、台南の主要生産拠点間の移動も厳しく制限されるといいます。
昨年、台湾ではコロナ感染者は1,000人未満しか発生しておらず、そのうち90%は最近入国で到着した人々から検出されましたが、そのすべては検疫に成功していました。
そして253日間ウイルス感染者がゼロであったことを受けて、制限は緩和されました。しかしそれがパンデミックを台湾にもたらす要因となったようです。
4月、台湾はワクチンを接種していないパイロットやその他の乗組員の検疫要件を5日から3日に短縮しました。同月、政府が後押しする国内観光キャンペーンの間、ノボテルホテルでは一般客と同じホテル内でパイロットや乗組員らの隔離を行いました。
そこで、ウイルスは中華航空の2人のパイロットから拡散しました。5月7日までに29人の感染者が確認され、その10日後には、1日に333人が新たに感染する事態に発展しました。
現在台湾国内では、パニック買い、ロックダウン、リモートワークの急増などが続いています。
5万人以上の従業員を抱えるTSMCにとって、今回の危機は、深刻な水不足、最近の停電事故からの回復、そして世界的なチップ不足に対し取り組んでいる中での新たな課題となっています。
TSMCとその競合であるUnited Microelectronicsの株価は、このウイルス拡散の影響もあり下落しました。
Data Center Dynamics
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