
American Towerがノースカロライナ州ローリーにエッジデータセンター
現在1MWの容量を提供
American Tower Corporationは、ノースカロライナ州ローリーにエッジデータセンターを開設しました。
ノースカロライナ州のリサーチトライアングルリージョンに、同社初のデータセンターの開設を記念し、現地でテープカットセレモニーが行われました。
American Towerは、昨年6月に着工しました。
ローリーのデータセンター施設(RA1)の規模は、4,000平方フィート(371平方メートル)で、当初は1MWを提供する予定でしたが、フル稼働時には16,000平方フィート(1,485平方メートル)で、4MWを提供できる可能性があります。
RA1は、クラウドデータセンターとエッジの間の「Middle Mile」として、またローリーにおけるコロケーションと相互接続のハブとして機能します。
これは、既存のATCセルラータワーの基部に位置すると同社は述べています。
American Towerは、この施設は平均してラックあたり15kWの電力を提供し、1つのラックにかなりの電力を供給すると付け加えました。
エッジデータセンターは、AI、ハイブリッドクラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)といった技術の要件に対応できます。
American Towerの米国タワー部門イノベーション担当SVPであるJake Rasweilerは、昨年のDCDとのインタビューで、次のように述べました。「当社は、ノースカロライナ州で強い存在感を示しているため、ローリーは興味深い市場だと考えました。同州の州都であり、国内で最も急成長している都市圏のひとつであるため、この市場を選びました。」
ATCは、このようなエッジデータセンターをさらに全米で立ち上げる予定です。
今週同社は、「ローリーで確立された勢いを継続するために、我々は、複数のMWの電力を処理することができ、将来のエッジデータセンター開発に技術的に実現可能な1,000を超えるAmerican Towerサイトを特定しました」と述べています。
American Towerは主にタワー会社で、全世界で約22万6,000の無線・放送用タワー、屋上、ビル内システムのポートフォリオを有しています。
CoreSiteは、2021年にAmerican Towerに買収されました。その後、American Towerは、既存のデータセンターをいくつか買収した会社に統合しました。CoreSiteは、米国の11市場で27以上のデータセンターを運営または開発しています。
同社が従来のデータセンター市場に注力する一方、American Towerはエッジデータセンターの拠点も拡大しています。
American Towerは、ペンシルベニア州ピッツバーグ、フロリダ州ジャクソンビル、ジョージア州アトランタ、テキサス州オースティン、コロラド州デンバーとボルダーの既存タワーで、小規模なエッジコロケーションサイト(Access Edge data centersというブランド名)を運営しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
この記事へのコメントはありません。