AtlasEdgeのDatacenter Oneがハンブルグ施設開設

フル稼働時には20MWの供給が可能に

昨年AtlasEdgeが買収したドイツのコロケーション会社Datacenter One (DC1)がハンブルグに新しい施設をオープンしました。

同社は今週、新しいデータセンターHAM1の開設を発表しました。ハンブルク北東部のアーレンスブルクに位置する第1フェーズは、3,500平方メートル(37,675平方フィート)に及びます。

HAM1が完全に建設されると、10,000平方メートル(107,640平方フィート)で20MWを供給することになります。最初の顧客はすでに新サイトに入居しています。

Datacenter OneのCEOであるWolfgang Kaufmannは、次のように述べています。「ドイツ北部では可用性が高く、認定を受けた、将来性のあるデータセンタースペースに対する需要が非常に高まっています。この新しい施設は、デュアルサイト製品を含むことで、ドイツ北部のお客様へのサービスを拡大するだけでなく、ドイツ国内の拠点数を7カ所に増やします。AtlasEdgeのサポートにより、私たちはこのプレゼンスをさらに拡大することを期待しており、現在、シュトゥットガルトに建設予定の他の新拠点も開発中です。」

この施設は、2022年にAtlasEdgeグループの一員となって以来、DC1が開設した最初の施設です。ハンブルク空港に隣接するObenhauptstraße 1Cに位置するHAM001は、2,600平方メートル(27,985平方フィート)の技術スペースに8MWを供給しています。

AtlasEdgeのCEOであるGiuliano Di Vitantonioは、次のように述べました。「この施設は、ハンブルクとその周辺における即納可能なキャパシティに対する需要の高まりに応える、クラス最高の施設です。極めて戦略的な立地に加え、その卓越した設計と強力なサステナビリティ認証は、Datacenter OneとAtlasEdgeの両チームの専門知識を結集したものです。私たちは以前から、ドイツが複数の都市にまたがる非常に強い顧客需要を特徴とする市場であることを認識しており、この新拠点はヨーロッパ最大のデジタル経済圏における当社のプレゼンスを強化するものです」

DC1は、プライベート・エクイティ企業Star CapitalがITサービス企業Globalwaysを買収し、コロケーション企業を新しい親会社としてスピンアウトさせた後、2016年に設立されました。AtlasEdgeによる買収当時、シュトゥットガルトを拠点とするDC1は、ドイツ国内の4つの施設でコロケーションサービスを提供していました。同社はシュトゥットガルトで、1,600平方メートル(17,200平方フィート)のNB10と300平方メートル(3,200平方フィート)のNB8の2つの施設を提供しています。西ドイツでは、LeverkusenのLEV1施設が2017年にオープンし、3,000平方メートル(32,300平方フィート)、6,000平方メートル(64,400平方フィート)、12MWの容量に拡張する余地があります。この施設は7,400平方メートル(79,650平方フィート)で、10,000平方メートル(107,600平方フィート)まで拡張可能です。

通信会社のLiberty GlobalとデジタルインフラファンドのDigitalBridgeの合弁会社として2021年に設立された同社は、ヨーロッパ全土で100カ所のエッジデータセンターを運営する計画です。Digital Realtyも同社に投資しています。

この取引により、 DigitalBridge のエッジ資産と Liberty Global の不動産ポートフォリオが統合され、英国の Virgin Media、スイスの Sunrise-UPC、ポーランドの UPC といった Liberty Global の事業会社がアンカーテナントとして入居することになりました。Digital Realtyも同社に投資しています。

2021年11月、AtlasはColt Data Centre Services(DCS)からヨーロッパ全土に12カ所のデータセンターを買収しました。2022年、AtlasEdgeはイギリスのリーズにもデータセンターを取得し、マンチェスターにも2つのデータセンターを建設中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。