
フランス・パリ郊外に計画中のデータセンター、温室と養魚場の暖房に活用可能
住宅計画はデータセンターに譲り棚上げに、住民は歓喜
フランス・パリ南部にある旧工場跡地にデータセンターが建設され、排熱は温室や養魚場の暖房に利用される計画があります。
延床面積2万720平方メートルのデータセンターは、イル=ド=フランス地域の小さな町、バニュ=シュル=ロワンにあるThomsonの工業団地内に計画されています。
開発を手がけるEssor Groupは、再生可能エネルギー投資会社Theia Energyと協力して本プロジェクトを進めています。同社は、当初この敷地に200戸の新築住宅と商業施設を建設する計画を検討していましたが、その案は撤回されました。
Actu.frによると、データセンターには約5,500平方メートルの温室が併設され、データセンターから発生する熱を利用してトマトを栽培する予定です。
データセンター敷地内には魚の養殖場の建設も計画されていますが、プロジェクトのIT容量については公表されていません。
本プロジェクトには、世界各地で複数のデータセンターを設計してきたパリ拠点の建築事務所Silvio d’Asciaが参画しており、設計図には旧工場の煙突や構造物が組み込まれています。
Thomsonの工場は1952年に開設され、テレビ向けのブラウン管を製造していましたが、1990年代後半に閉鎖され、その後は空き地となっていました。バニュ=シュル=ロワンはガラス製造で知られており、データセンターで広く使用される光ファイバーケーブルを製造する米国企業Corningも同町に拠点を構えています。
一般的に、住宅開発がデータセンターに置き換えられることは住民の不安を招くことが多いですが、今回の方針転換はバニュ=シュル=ロワンでは好意的に受け止められています。今後提出される予定の都市計画申請についても、地元議員の支持を得る見通しです。
Actu.frの取材に対し、町長のClaude Jametは、この地域では住宅需要が低く、新たな住民が流入した場合、地域インフラが対応できなかっただろうと述べています。
同氏は、「私たちの学校はすでに過密状態です。もし200戸の住宅が建設されていたら、学校を拡張することはできなかったでしょう。単純に、そのためのスペースがありません。」と語りました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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